SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は、毎月のデータ量無制限、つまり使い放題で利用できるという特徴があります。
ソフトバンクのスマホ向け料金プランでは月間で利用できるGB数に制限が設けられており、超過すると速度制限がかかるものがほとんどのため、昨今ではスマホを便利に使うなら固定のインターネット契約が欠かせません。
しかし、インターネットを利用するには多くの場合、宅内に光配線を引き込む工事が必要となるため、多少手間や負担がかかります。
そこで便利なのが「データ量無制限」かつ「工事不要」で利用できるソフトバンクエアーです。
ただ、ソフトバンクエアーは無制限、といいつつも、本当に無制限で使えると言い切れるのかどうか、少々気になるところです。
本記事では、ソフトバンクエアーの「データ量無制限」の仕組みについて、確認していきます。
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目次
ソフトバンクエアーは無制限で使い放題!
ソフトバンクエアーは、毎月のデータ利用量の制限がなく、無制限で利用できる特徴があります。
例えば、スマホの料金プランであれば毎月一定数のGBを超過した場合、速度規制があるものが主流ですが、ソフトバンクエアーはデータ量の制限数が設けられていません。
また、エリアにはよるものの、下り通信速度最大962Mbpsで利用できます。
データ量を気にすることなく、思いっきりネットが楽しめる点では非常に便利なサービスです。
データ量無制限で使い放題だが速度制限がある!
ソフトバンクエアーは、毎月のデータ量無制限(使い放題)で利用できるものの、利用が集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
また、動画やファイル交換ソフトなどを利用する場合は速度が低下する場合があります。
つまり、ソフトバンクエアーは間違いなくデータ量無制限で利用できるものの、一定の基準を超えた場合に限り、速度規制がかかってしまいます。ただし、通信が遮断されるわけではありません。
スマホの料金プランのように明確に「あと〇〇GBで速度制限がかかる」という基準が定められておらず、突如速度規制がかかってしまう点を考えると、多少ヒヤヒヤしながら利用していくこととなり、注意が必要です。
どのような場合に速度制限がかかるのか?
それでは、ソフトバンクエアーを使っていく中で実際にどのような場合に速度制限がかかるのか、具体的に確認していきます。
利用が混雑する時間帯
ソフトバンクエアーは、利用が集中する特に夜間の時間帯において、ユーザーへのサービス安定供給を目的として、速度制限をかけることがあります。
ソフトバンク公式ホームページにも以下の通り提示されています。
ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供に伴う速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
そもそも無線で行う通信方式のため、利用者が集中してしまうと安定した通信が行えなくなるのは、仕方がないところです。
特定エリアでネットワークに負荷がかかる場合
また、ソフトバンクエアーでは、特定のエリア内においてネットワークに高い負荷がかかるような利用をした場合、該当エリア内で利用するユーザーへサービスを安定供給するために速度制限を実施することがあります。
ソフトバンク公式ホームページにも以下の通り提示されています。
- 特定のエリアでネットワークが高負荷となった場合、該当エリアのお客さまについては、サービス安定提供に伴う速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
- 特定エリアおよび特定時間帯におけるネットワークの高負荷が一部のお客さまの利用によるものと考えられる場合であって、過去3ヵ月の利用状況からその再現性が非常に高いと判断されたときのみ、サービス安定提供のため、該当のお客さまに対する速度制限を行う場合があります。
特定のエリア内で速度制限がかかる仕組みは、スマホやケータイでもイベント開催エリアなどで同様の事が発生しますが、ソフトバンクエアーでも同じ対応がとられます。
大量のデータ通信を利用した場合
ソフトバンクエアーでは、コンテンツ・サービス利用時に大量のデータ通信を行った場合、速度制限がかかってしまいます。
ソフトバンク公式ホームページでは以下の通り提示されています。
以下のコンテンツ・サービスなどをご利用の際、通信速度の制限を行う場合があります。なお、通信の切断は行いません。
- 音声通話やテレビ電話などをパケット信号に変換し、データ通信にて実現するサービス
- MPEG、AVI、MOV 形式などの動画ファイル
- BMP、JPEG、GIF 形式などの画像ファイル
- 動画閲覧、高画質画像閲覧、P2P ファイル交換、ソフトウェアダウンロードなどを伴うサイト、アプリケーションなど
上記にある、音声通話やテレビ電話などをデータ通信にて行うサービスと言えば、LINE通話やiPhoneのFaceTimeが代表格です。
また、動画ファイル・画像ファイルの利用やダウンロードを行う場合においても、速度制限がかかってしまいます。
とすれば、一般的に使われている動画コンテンツやSNSサービスの大半が大量のデータ通信と判定されてしまう可能性が考えられます。
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は「データ量無制限で利用できる」と言い切れるか?
ソフトバンクエアーは「データ量無制限で利用できる」のがサービスの大きな特徴ではあるものの、特定の環境下において速度制限が実施されるのは事実です。
しかも、特定の環境下においては、音声通話やビデオ通話、画像・動画などの利用やダウンロードを行った場合でも速度制限が実施されてしまうのは利用上、窮屈と感じてしまいかねません。
現に、現在利用できるコンテンツ・サービスにおいて画像や動画が挿入されているサイト、アプリがほとんどです。
このような状況において、ソフトバンクエアーは本当にデータ量無制限で思う存分使えるか?と言われれば、少々疑問が残ります。
とはいえ、データ量の少ないコンテンツやサービス利用時であればそこまで大きな影響はないようです。
つまり、ソフトバンクエアーは、間違いなくデータ量無制限で使えるものの、速度制限がかかるかどうかはユーザーが利用するコンテンツや利用状況次第であり、利用用途によってデータ量無制限と捉えられる印象が異なる。と考えられます。
速度制限を気にせず無制限で使うなら「ソフトバンク光」という選択肢もあり!
これまで確認してきた通り、ソフトバンクエアーは確かにデータ量無制限で利用できるものの、利用状況によっては速度制限がかかってしまい、制限が比較的かんたんに制限がかかってしまいやすいのではないか、という懸念があります。
いつ速度制限がかかるか分からないという不安を抱えつつインターネットを利用するのは避けたいな、と考える場合におすすめしたいのが「ソフトバンク光」です。
ソフトバンク光は、宅内に光回線を有線で引き込み、Wi-Fiルーターを設置すれば、ソフトバンクエアーと同様に宅内のWi-Fi環境を構築することが出来ます。
また、ソフトバンク光はデータ量無制限で利用できる上に、利用状況に応じた速度制限がほぼありません。
動画や画像を用いたコンテンツやサービスを普段からよく利用し、かつ速度制限が心配だと考えるユーザーは、ソフトバンク光のインターネットを利用した方が幾分か安心して楽しめるでしょう。