Airターミナル4は、ソフトバンクが提供する無線インターネットであるSoftBank Airを利用するホームルーター(無線通信機器)です。
SoftBank Airが登場して以降、Airターミナルも徐々に性能やデザインが刷新され、Airターミナル4は、第4世代のAirターミナルとして2019年3月に発売されました。
Airターミナル4の特徴や性能、SoftBank Airを利用する時のAirターミナル4の利点、スペック等について、本記事で解説していきます。
目次
Airターミナルの役割
Airターミナルが持つ役割は非常にシンプルです。
Airターミナルは、ソフトバンクの基地局から発する電波を受信し、宅内にインターネット通信ができる環境を作り出す中継器のような役目があります。
Airターミナル4が自宅に1台あれば、最大64台の電子機器を同時に接続できます。つまり、親機1台に対して子機が64台、ということですね。
SoftBank Airのインターネット通信を利用する場合は、Airターミナル以外で通信する手段はなく、SoftBank Airを利用するためには、Airターミナルは必要不可欠な端末なのです。
ちなみに、Airターミナルを利用したSoftBank Airの通信では、毎月のデータ量制限は一切ありません。固定インターネット同様、メインの通信回線として存分に使い放題で利用できます。
Airターミナル4のデザイン
Airターミナル4の本体カラーは白基調としたモデル1種類で、一般的なWi-Fiルーターなどよりやや大きい長方形が特徴です。
具体的なサイズは縦約23センチ×横約10センチ×厚み約10センチで、1.5Lのペットボトル1本分とあまり変わらないくらいの大きさです。
シンプルなデザインなので、インテリアとしても比較的部屋に溶け込みやすいかもしれません。
重さは本体が約635gで、アダプタは約197gです。
本体の重さは、マンガ週刊誌1冊程度の重さといったところでしょうか。ある程度ずっしりとした重量ではありますが、その分安定感があります。
Airターミナル4の端末価格
Airターミナル4の端末価格は59,400円です。
これだけ聞くと、かなり高く感じると思いますが、SotfBank Airを契約してAirターミナル4を一括購入または分割購入した場合、月月割の適用で1,650円×36か月の基本料金割引を受けることが出来ます。
月月割1,650円を36回分割引充当されたら合計で59,400円となり、実質的に本体代金が無料になると考えることが出来ます。
購入方法については、一括購入、分割36回払いのどちらかを選択することができます。
ちなみに、ソフトバンクスマホでは月月割はすでに終了した割引ですが、SoftBank Airでは現在も月月割は継続して適用することが出来ます。
まぁ、スマホの月月割は国の指導により規制された流れがありますから、Airターミナル4の月月割もいつ規制が入るかは分かりません。そういった意味では、導入を検討している場合は、SoftBank Airの契約およびAirターミナル4の購入を急いだ方が安心かもしれません。
もう一つの方法として、SoftBank AirではAirターミナルを購入せずにレンタル契約することも可能です。レンタル契約の場合は、基本料金とは別にAirターミナルレンタル料490円が毎月必要となります。
レンタルの最大の注意点としては、Airターミナル4ではなくAirターミナル3、またはAirターミナル3プラスが送られてくる、という点です。Airターミナル4と比較すると、最大通信速度が劣ります。
ただ、Airターミナル4の最大通信速度が対応しているエリアがまだまだ大都市に限られるということもあるため、気にしなくてもいい方も少なくないと思われますし、Airターミナル3でも普通にインターネットを利用するのに大きな問題は発生しないので、そこまで気にしなくてもいいと思います。
どうしても速度にはこだわりたい、という方のみ、留意しておきましょう。
その点に合わせて、購入する場合の金額を踏まえ、長期で利用するなら一括か分割購入、短期間の利用であればレンタル契約、という風に利用想定期間に応じて、購入方法を選択すると良いです。
ただし、SoftBank Airの基本料金も2年定期契約を前提としている点を考慮すると、短期利用は基本的に考えず、Airターミナル4を一括または分割で購入し、月月割を受けた上で2年以上利用する方が、全体としてのコストはかなりお得になります。

Airターミナル3から何が進化したのか?
Airターミナル4は、Airターミナルの第4世代として発売されたモデルです。
これまでも、Airターミナル、Airターミナル2、Airターミナル3という風に、名称の後ろに番号が振られて発売されてきました。
では、第4世代のAirターミナル4は、1世代前のAirターミナル3と比較して、どのような点が進化したのか、という点について確認します。
Airターミナル4は、前モデルのAirターミナル3に比べて、下り最大通信速度とWi-Fi速度が進化しました。
Airターミナル3 | Airターミナル4 | |
下り最大通信速度 | 最大350Mbps | 最大962Mbps |
Wi-Fi速度 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac 最大866Mbps |
IEEE 802.11a/b/g/n/ac 最大1.3Gbps |
下り最大通信速度やWi-fi速度の数値はあくまで理論値であり、実際の通信速度は利用環境や時間帯などによって異なります。対応エリアがまだまだ少ないという点も大きな弱点です。
ただ、理論値ベースで比較しても、Airターミナル4の下り通信最大速度は、前モデルから2倍以上の進化を遂げました。より、高速通信にも対応できるようになったという点がAirターミナル4が進化を遂げたポイントです。
Airターミナルのスペック比較
Airターミナル3とAirターミナル4の、その他の基本スペックについてまとめます。
Airターミナル3 | Airターミナル4 | |
サイズ(HxWxD) | 約 208x95x95mm | 約 225x103x103mm |
重さ | 本体:約 550g アダプタ:約 197g |
本体:約 635g アダプタ:約 197g |
通信方式 | 4G方式:AXGP(2.5GHz)TDD-LTE (3.5GHz) 4G LTE方式:FDD-LTE (2.1GHz) |
|
通信速度 | 下り最大350Mbps | 下り最大962Mbps |
Wi-Fi規格 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac 最大866Mbps |
IEEE 802.11a/b/g/n/ac 最大1.3Gbps |
WiFi最大接続数 | 64 |
先述の通り、Airターミナル4が進化した点は通信速度です。その一方、本体サイズやや大きく、重さは85gほど重たくなりました。
まぁ視点を変えれば、重量が重たくなっても、その分安定感があるため、振動などで倒れにくくて安心感があるとも捉えられます。
また、通信速度が理論値ですが2倍以上高速化するので、今の通信速度に不満を感じている場合は、エリア状況をふまえつつ機種変更という選択肢もありかもしれません。
旧AirターミナルからAirターミナル4へ機種変更した方が良いのか?
現在SoftBank Air(ソフトバンクエアー)の旧端末を利用していて、現状の通信速度に不満を感じている場合は、Airターミナル4に機種変更するという選択肢があります。
しかしながら、実際に旧Airターミナル端末からAirターミナル4へ機種変更する前には、利用しているエリア内の提供最大通信速度を事前に確認することをおススメします。→ソフトバンクエアー住所別下り最大通信速度情報
何故なら、利用しているエリアがAirターミナル4の最大速度に対応していない場合、Airターミナル4に変更したとしても最大のパフォーマンスは発揮できないためです。
SoftBank Airで提供される通信速度は962Mbps、481Mbps、350Mbps、261Mbpsの4種類です。(ちなみに、SoftBank Air提供エリアで、以下の表に記載のない住所では、下り最大175Mbps/165Mbps/112.5Mbps/110Mbpsです。)
また、Airターミナルごとに対応できる最大通信速度は以下の通りです。
Airターミナル | 最大110Mbpsまで |
---|---|
Airターミナル2 | 最大261Mbpsまで |
Airターミナル3 | 最大350Mbpsまで |
Airターミナル4 | 最大481Mbpsまで(一部エリアで最大962Mbpsまで) |
例えば、最大962Mbpsまで対応しているエリア内でAirターミナル3を利用していたとしても、最大速度は350Mbpsまでしか出ません。
この場合は、Airターミナル3からAirターミナル4へ機種変更することで通信速度が速くなる可能性が高いと言えます。
一方、利用するエリアが最大261Mbpsまでしか対応していないエリアであれば、Airターミナル4へ機種変更したとしても、残念ながら最大261Mbpsまでの通信速度しか利用できません。Airターミナル4のポテンシャルを活かせません。
この場合だと、機種変更しても通信速度が速くなる見込みは低いので、そのまま利用を続けた方が無難です。
以上の通り、Airターミナル4へ機種変更するべきかという点は「現在利用しているエリア内の提供最大通信速度」を判断軸として選択することをおすすめします。