ソフトバンク光を契約する際、「光BBユニット」という白い箱型の機器をレンタルすべきかどうか考えなくてはなりません。
光BBユニットは、ソフトバンク光のオプションサービスであるBBフォン、Wi-Fiマルチパック、ひかり電話などを利用する為に必要なブロードバンドルーターです。
逆を言えば、光BBユニットがなければこれらのオプションサービスを使うことが出来ません。
光BBユニットはレンタル料として毎月467円の追加料金が必要なため、中には「ランニングコストを安くするためにレンタルしない」という方もいらっしゃいます。
もちろん光BBユニットをレンタルせずともインターネットは使えますが、光BBユニットをレンタルすることでIPv6高速ハイブリッドサービスが利用でき、さらに光BBユニットをレンタルすると「おうち割 光セット」の割引条件をクリアすることで基本料金の割引が適用できます。
果たしてソフトバンク光を契約するにあたって、光BBユニットはレンタルしたほうが良いのでしょうか?
本記事ではソフトバンク光の「光BBユニット」の仕組みや性能を含め、レンタルの必要性について解説します。
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目次
光BBユニットとは
光BBユニット本体
ソフトバンク光の「光BBユニット」とは白い縦長の機器で、BBフォン・Wi-Fiマルチパック・ひかり電話機能を利用する際に必要となるブロードバンドルータです。
ちなみに、利用する為には月額467円のレンタル料が必要となります。
光BBユニットは、「無線LANが内臓(別途、Wi-Fiマルチパック(990円)の契約が必要)」「BBフォン/ホワイト光電話が使える」「ルーター機能(パソコンを複数台利用する為の機能)」という大きく3つサービスを1つの機器でまとめて使うことが出来ます。
特に、無線LANにおいては今では多くの家庭で一般的に使われているので、すでに無線LAN対応のルーターを持っているという方もいらっしゃるかと思います。
そういった場合は、光BBユニットをレンタルせずとも、すでに持っている無線LAN対応ルーターでソフトバンク光のインターネットを楽しむことは出来ます。
しかし、BBフォン/ホワイト光電話などを利用する場合は、光BBユニットがなければ通話サービスを利用することが出来ません。
つまり、ソフトバンク光を契約するにあたって、インターネットのみ利用する方は光BBユニットレンタルは任意の選択となりますが、インターネットとあわせて電話サービスも利用する方は必ず光BBユニットのレンタルが必要です。
光BBユニットのスペック
ここからは、光BBユニットの仕様について確認します。
光BBユニットの機器にはいくつかのバージョンが存在し、現在一番新しいモデルは側面のシールに記載している「E-WMTA」のバージョンによって見分けることが出来ます。
側面にラベルが貼付されていなければ初期モデルの「E-WMTA2.1」、添付しているラベルに「E-WMTA2.2」と記載されていればひとつ前のモデル、「E-WMTA2.3」であれば最新モデルといったところです。
ちなみに、最新機器の「E-WMTA2.3」では図の赤い部分が四角い「機能」「リセット」ボタンとして配置しているも特徴です。
E-WMTA2.3のイメージ(機器下部が四角いスイッチとなっている)
初期モデルの「E-WMTA2.1」の通信速度は最大100Mbps(上り/下り)、「E-WMTA2.2」と「E-WMTA2.3」の通信速度は最大1Gbps(上り/下り)の提供で、明らかに性能が異なります。
現在初期モデル「E-WMTA2.1」を利用している方は、ソフトバンク光のプランに応じてE-WMTA2.2またはE-WMTA2.3モデルへ交換してもらうことが出来ます。
交換しても月額レンタル料は変わりませんので、必要に応じて最新モデルへ交換し快適に利用していきたいところです。
ここでは、光BBユニット最新モデルの「E-WMTA2.3」について確認します。
項目 | 仕様 | |
ネットワーク (WAN) |
インターフェース | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T |
伝送速度 | 1Gbps | |
WANポート | 1ポート | |
ネットワーク (LAN) |
インターフェース | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T |
伝送速度 | 1Gbps | |
LANポート | 4ポート | |
内蔵無線LAN機能 | 無線LAN規格 | IEEE 802.11b/g/n/a/ac |
周波数帯 | 2.4GHz帯/5GHz帯 | |
使用チャンネル(2.4GHz) | 1 ~ 13(自動:1 ~ 11) | |
使用チャンネル(5GHz) | 36 ~ 64,100 ~ 140(自動)/36 ~ 48(自動)/ 52 ~ 64(自動)/100 ~ 140(自動)/36/40/44/48 |
|
暗号化方式 | WPA2/WPA(PSK:AES),WPA(PSK:TKIP),WEP | |
伝送速度 | 最大 1.3Gbps | |
その他ポート | USBポート | 2ポート |
電話機ポート | 1ポート | |
動作環境 | 周囲温度 | 5 ~ 40℃ |
周囲湿度 | 15 ~ 85%(結露しないこと) | |
定格電圧 | 12V | |
定格電流 | 2.5A | |
最大消費電力 | 30W | |
電源 | ACアダプタ | |
入力 | AC100V、50/60Hz | |
外形寸法 | 高さ195mm×横幅140mm×奥行36mm | |
本体重量 | 約670g | |
主な機能 | IPアドレスの固定割当(最大8エントリ) ポート転送(最大16エントリ) UPnP DMZ パケットフィルタ SSIDステルス マルチSSID PPPoEマルチセッション(最大2セッション) MACアドレスフィルタリング(最大16エントリ) |
一通りスペックを確認する限り、一般的なWi-Fiルーターとして考えても十分な性能です。
光BBユニットのバージョン2.3では、伝送速度が1Gbps対応なので最大1Gbpsを提供するソフトバンク光の通信速度をそのまま活かすためには申し分ありません。
なお、有線LANポートは4本ありますので、同時にパソコンを4台同時に有線LANへ接続できます。
また、無線LANのWi-Fi規格もWi-Fi5(acまで対応)を提供し、さらに周波数帯は2.4GHz帯と5GHz帯の2種類を提供しているので、ルーターから離れた部屋や2階で使うなど、利用環境に応じて柔軟に利用することが出来ます。
特に家庭の電子レンジで使われる周波数が2.4GHz帯と近い周波数なので、稀に電子レンジ利用時にWi-Fiが届きづらいことがありますが、かわりに5GHz帯でネットワークをカバーできるので安心です。
光BBユニットはおうち割 光セットの指定オプション
おうち割 光セットは、ソフトバンク光とソフトバンクのスマホをセットで利用すると基本料金が安くなる割引サービスです。
現在ソフトバンクスマホで主流の料金プラン「ミニフィットプラン」や「メリハリプラン」では1回線あたり1,000円割引され、本人だけでなく家族のソフトバンク回線もプランに応じて割引されます。
なお、おうち割 光セットを適用するには、ソフトバンク回線のケータイ・スマホとソフトバンク光をセットで利用することに加えて、指定オプションの加入が条件となっています。
この指定オプションのこそが「光BBユニットレンタル」です。
つまり、光BBユニットをレンタルすることは、おうち割 光セットの適用条件を満たすという点で有利となります。
光BBユニットを利用すればIPv6高速ハイブリッドに対応
インターネットに接続されているすべての機器には、必ず個別の「IPアドレス」という番号が振り当てられています。いわゆるウェブ上を行き来するときに情報を正しく届けるための"住所"といったところです。
これまで、このIPアドレスを付与する仕組みはIPv4という接続方式が一般的でした。
IPv4は約43億個のアドレスをそれぞの機器に割り当てることができましたが、インターネット利用者の増加や、パソコンだけでなく携帯電話やゲーム機、家電などインターネットに接続できる機器の増加など、インターネットの発展と同時にIPアドレスの枯渇が問題となっています。
そういった問題を解決すべく開発された仕組みが「IPv6」という新しい接続方式です。
IPv6は約340澗(340兆の1兆倍の1兆倍)個、つまりほぼ無限のIPアドレスが使用できるようになります。
IPv6の発展で、新しく便利なサービスが生まれたり、使いやすくなったりすることが期待されます。
道路に例えると、IPv4では利用者の増加で枯渇したIPアドレスにより道が渋滞傾向にありましたが、IPv6だと潤沢なIPアドレスにより渋滞が少なく、比較的安定したインターネットを楽しむことが期待できます。
ソフトバンク光では、従来のIPv4とIPv6を両方利用できる「IPv6高速ハイブリッド」を提供しており、スムーズで安定したインターネットを楽しむことが出来ます。
ちなみに、ソフトバンク光の「IPv6高速ハイブリッド」は、光BBユニットを利用しなければ使うことが出来ません。
つまり、ソフトバンク光の「IPv6高速ハイブリッド」で安定したインターネットを楽しむためには、光BBユニットが必要不可欠なのです。
光BBユニットの交換対応について
光BBユニットを最新モデルへ交換したい、または破損や水濡れなどが原因で故障したことが理由で交換したいという場合があるかもしれません。
光BBユニットの交換を希望する場合は、SoftBank 光の電話窓口までお問い合わせください。
SoftBank 光各種お手続きお問い合わせ窓口
電話番号: 0800-111-2009 (通話料無料)
受付時間: 10:00~19:00
混雑時を除いて、一般的には約1週間程度で新しい光BBユニットが到着し、これまで利用していた光BBユニットは返却することとなります。
解約時は光BBユニットを返却しなければ違約金が発生するので要注意!
将来的にソフトバンク光の契約を解約する、または他社コラボ光へ乗り換える時は、光BBユニットを必ず返却しなければなりません。
そもそも光BBユニットはレンタル契約であり、毎月のレンタル料を支払いつつ、使い終わったら機器を返却する義務があります。
もし、光BBユニットを返却しなかった場合、違約金が発生しますので忘れずに返却するよう意識しましょう。
光BBユニットはレンタルしたほうが良いのか?
ここまで、光BBユニットの詳細について確認してきましたが、結論としてはソフトバンク光を利用する上で光BBユニットはレンタルした方が良いです。
なぜなら、おうち割 光セットの適用条件を満たせるのに加えて、IPv6高速ハイブリッドによる安定したインターネットを楽しめるようになるからです。
光BBユニットはレンタル料467円が必要となり、まして宅内をWi-Fi化するならWi-Fiマルチパックが別途990円必要になるものの、それ以上におうち割 光セットによる割引で家族にソフトバンクスマホが複数回線あれば十分それ以上の割引が提供されますし、何よりIPv6高速ハイブリッドが使えるようになる点は個人的に魅力的です。
ただし、利用環境によってはそこまで必要ないという場合もあると思います。
結局のところ、光BBユニットの必要性はソフトバンク光を使うユーザーの環境によって異なるものの、私個人としては、快適に利用するには光BBユニットは欠かせないものだと思っています。
ソフトバンク光の申し込みはWeb代理店を忘れずに活用したい
本来、ソフトバンク光を申し込む時はソフトバンクの公式サイト・電話窓口などの受付チャネルがありますが、やはり「Web代理店」での申し込みが有利です。
代理店でソフトバンク光を申し込む場合のメリットとしては、ソフトバンク公式が提供しているキャンペーンや施策に加えて、代理店独自施策の恩恵を受けられる点にあります。
中でもWeb代理店は家賃や人件費を削減し、浮いた費用でユーザー還元を手厚くしているため、店頭の代理店や量販店よりも手厚い施策を提供している傾向が強いです。
少しでもお得にソフトバンク光を申し込みたいと考えるなら、やはり私はWeb代理店で契約申し込みすることをおすすめします。