2020年3月18日にAppleはウェブサイト上で新しいiPad Proを発表し、3月25日に発売開始されました。
前世代のiPad Proからおよそ1年5か月ぶりに登場した新しいiPad Proは、12.9インチの第4世代iPad Proと11インチの第2世代iPad Proの2サイズが用意されています。
2020年モデルiPad Proでは、チップにA12Z Bionicを搭載し、iPad初のデュアルカメラとLiDAR(Light Detection and Ranging)スキャナを搭載したことにより、従来機と比べて超広角撮影と約5メートルの奥行きを測位できる仕組みが進化しました。
さらに、iPad Pro用の新しいアクセサリーとしてMagic Keyboardが2020年5月に発売されることも決定しました。
iPad ProにMagic Keyboardを装着した様子は、もはやMacBookと見間違えてしまうほどです。
本記事では、2020年モデルの新しいiPad Proの特徴や魅力について解説します。
目次
2018年モデルのiPad Proから2020年新iPad Proは何が変わったのか?
2018年10月発売の前世代のiPad Proからおよそ1年5か月ぶりとなる2020年3月25日に登場した新しいiPad Proでは、12.9インチの第4世代iPad Proと11インチの第2世代iPad Proの2サイズが登場しました。
約1年5カ月もの長い時間が空いたため、多くのアップルファンはその進化した特徴に期待を寄せていました。
2020年モデルのiPad Proと従来機を比較した場合の特筆すべき特徴は以下の通りです。
- 画面サイズ、本体サイズは変更なし
- A12Zチップを搭載したが、前A12Xと性能差なし
- 広角レンズと超広角レンズの2眼カメラを搭載
- LiDAR(ライダー)スキャナで約5M先まで遠近感を測位。AR機能が強化
- 2018年/2020年モデルどちらのiPad Proも第2世代のApple Pencilのみ対応
- 2020年5月に新しく登場するMagic Keyboardは2018年/2020年モデルどちらも対応
2018年10月に発売されたiPad Proと、2020年3月発売のiPad Proを比べた時に、大きく進化した点は「2眼カメラで超広角撮影可能となった」「LiDARスキャナで遠近感の測位に優れている」の2点だけです。
内部チップはA12Xチップから新しいA12Zへ切り替わったものの、実際のベンチマークスコアは同等であり、性能差はありません。
なお、2018年モデルのiPad Proから登場したApple Pencil2は引き続き2020年iPad Proでも同じものが使えます。また、2020年5月に発売するキーボードとトラックパッドを備えた「Magic Keyboard」は、2018年モデル/2020年モデルどちらのiPad Proでも利用できます。
つまり、すでに2018年モデルのiPad Proを利用しているユーザーにとっては刺激が少ないものの、超広角カメラ/AR技術を利用したコンテンツを楽しみたい方にとってはありがたい進化と言えそうです。
個人的には、2018年モデルを利用中のユーザーは2020年モデルのiPad Proへの切り替えはひとまず「待ち」でも良いのではないかと感じています。
一方、iPad Proをつかったことが無い、またはスタンダードモデルのiPadを利用中のユーザーにとっては、大きな進化や体験を提供してくれるモデルと言えます。
スピーカー4つ+マイクが5つ搭載のプロ仕様
2020年3月25日に登場した新しいiPad Proでは、従来機同様合計4つのサラウンドスピーカーで臨場感のあるサウンド体験が楽しめる点は継承しつつ、今回新たに搭載するマイクが合計5つに増えました。
マイクの位置は、端末左側面に1つ+端末上部に3つ+アウトカメラユニットに1つ=合計5つ搭載です。
iPad Proのマイクは「ノイズリダクション」という、周囲のノイズを抑制・減少してくれる機能を搭載しており、まるでプロ仕様のスタジオで録音したようなクリアな音を録ることができるようになりました。
ただ、音の感覚は人によって感じ方が様々なので、実際に新しい2020年モデルのiPad Proを触って試してみたいところです。
LiDAR(ライダー)スキャナ搭載で拡張現実(AR)の楽しみ方が進化する
2020年モデルのiPad Proのアウトカメラユニット右側に位置するLiDAR(Light Detection and Ranging:光検出と測距)スキャナは、光が対象物に到達してから反射して戻るまでの時間を測定して端末と被写体の距離を割り出す部品です。
屋内外で最大5メートル先から反射した光を測定後、ナノ秒単位のスピードで動作し、拡張現実の可能性を大きく広げてくれることが期待されます。
通常、LiDARスキャナの似たような機能として、他メーカーのスマホだと「ToFカメラ(深度測位カメラ)」を搭載しているものを多く見かけます。
ToFカメラ(深度測位カメラ)はLiDARスキャナと同じく被写体との距離を測り、その技術をもとにポートレート撮影に応用されていると考えられます。
しかし、私が確認した限りでは今回の新しいiPad Proではアウトカメラのポートレート撮影は非対応です。(インカメラのみポートレート撮影対応です。)
もしかすると、LiDARスキャナが今後のアップデートによってアウトカメラのポートレート撮影に活用される可能性も淡く期待できますが、実際のところ、果たして大きなiPadでポートレート撮影を利用する需要があるのか、という話です。
つまり、Appleが目指しているLiDARスキャナの役割は、拡張現実(AR)に特化した技術であり、カメラへの応用が目的ではありません。
実世界の奥行きをLiDARスキャナで得られるデータをもとに、あらゆるコンテンツ/アプリで応用されると期待されます。
進化したiPad OS
2020年3月25日、新しいiPad Proの発売と同時に配信された新しいiPad OS13.4では、マウスやトラックパッドの付属品への接続を正式にサポートすることとなりました。
これにより、例えば、3本の指でアプリを切り替えたり、ピンチして拡大したり、スワイプしてホーム画面に戻ったり、直感的な
2020年モデルのiPad Proと同日リリースされた新しいiPad OSにより、使い方の幅が大きく広がります。
Magic Keyboardについて
Magic Keyboardは、新しいiPad Proの背面カバーの役割とワイヤレスキーボード/内臓トラックパッドの役割も提供する別売りアクセサリーです。
2020年5月に発売予定で、Appleの販売価格は11インチ用が31,800円 (税別)、12.9インチ用が37,800 円(税別)と決して安くはありません。
ちなみに、このMagic Keyboardは2020年モデルのiPad Proはもちろんのこと、2018年モデルのiPad Proでも利用することが出来ます。
Magic KeyboardをiPad Proに装着して開いてみると、MacBookと見間違えるような印象を持ちます。
キーボードのボタンひとつひとつの間隔が狭く、静かで静かで反応の良いタイピングができ
また、キーボード部はバックライトを搭載しており、暗い場所で作業する時も文字盤が明るく点灯し、作業する場所を選ばず利用できる工夫が施されています。
さらに、キーボードの下部にはトラックパッドを内臓しているため、操作に慣れてしまえばBlurtoothマウスを持ち歩かずともマウスポインタを利用できるのはありがたいところです。
iPad Proのディスプレイ角度は好みの高さに自由に調節可能なうえ、側面についているUSB-Cポートで充電も可能です。
2020年モデルのiPad Proは第2世代のApple Pencilのみ対応!
2018年11月に発売されたApple Pencil(第2世代)は、対応しているiPad Proの側面にマグネットで取り付けると、ペアリングとワイヤレス充電を同時に行うことが出来るワイヤレスペンです。
さらさらとしたマットな手触りで、傾きや筆圧を繊細に感知し、ペンをダブルタップするだけでペンから消しゴムなどへ切り替えられる特徴を備えています。
書き味は非常に滑らかで、タイムラグをほとんど感じません。
ちなみに、2020年3月発売の第4世代12.9インチiPad Pro/第2世代11インチiPad Proでは第2世代のApple Pencilのみ対応です。
2020年モデルのiPad Proは第1世代のApple Pencilには対応していませんので、セットで購入する方はぜひ注意したいところです。
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