ソフトバンクエアーを使い始める時、または電波が不安定になった時に、ソフトバンクエアーの設置場所について悩んでしまうところかもしれません。
実際に私も使い始める時に、どこに設置したほうが通信が安定するのか探すまでに大変苦労しました。
ソフトバンクエアーは工事不要ですぐに使えるという点で非常に便利なのですが、無線で繋がる仕組みゆえに、屋外の基地局から電波を受信しやすい場所に設置しなければなりません。
ただ、実際のところどのような場所がおすすめで、何を基準に設置すれば良いのか、非常にわかりにくいところでもあります。
本記事では、ソフトバンクエアーの設置場所について、最適な場所を探すための方法を徹底的に解説します。
また、併せてソフトバンクエアーの周波数帯(2.4GHz/5GHz帯)の仕組みについても解説し、快適にソフトバンクエアーを使っていくサポートができれば幸いです。
目次
ソフトバンクエアーの設置場所はどこがいいのか?
ソフトバンクエアーでインターネットを快適に利用するためには、「設置場所をどこに定めるか」が重要なカギを握っています。
ソフトバンクエアーの設置場所は、屋外の基地局から電波を受信しやすい「電波の通りが良いところ」が望ましいです。
ソフトバンクエアーを快適に利用するためのおすすめの設置場所、条件は以下の通りです。
- 利用頻度が多い場所(例えばリビングなど)
- 見晴らしが良い窓際
- できるだけ高い場所に設置(電波の遮蔽物を避けるため)
- 電化製品の付近は避ける(特に電子レンジ)
あくまで上記の条件は一例です。
お住まい環境によって最適な設置場所・設置方法は変わりますので、「ココなら絶対安定する!」と断言できる場所はありません。
自宅のどこが一番快適にインターネットが繋がるか、という点はユーザー自身で設置場所を少しずつ変えながら探していくしかありません。
ソフトバンクエアーの受信感度を確認しながら設置場所を探す
さて、おすすめの設置場所については先述した通りですが、次に問題となるのが「設置場所によって、何を基準に繋がりやすさを比較すれば良いのか?」という点です。
インターネットの繋がりやすさは同じページや動画ストリーミングの読み込みスピードを比較して「速い」「遅い」と感じることができますが、それはあくまで体感(自分の感覚)でしかありません。
ソフトバンクエアーの最適な設置場所を見つけるための方法として、受信感度を数値で確認しながら設置場所を探すことをぜひおすすめします。
実は、ソフトバンクエアーの受信感度テストの確認方法は、案外知られていません。
やり方はとても簡単です。
まず、ソフトバンクエアーに有線・無線いずれかで接続した状態でブラウザを開き、セットアップメニューへログインします。
→セットアップメニューのショートカットはこちらから
リンクへアクセスすると、セットアップ(トップページ)画面が表示され、ここですぐに電波受信レベルを確認することができます。
図の赤枠で囲っている部分で、現在の電波受信レベルの強さや数値を確認できます。
図の左側の色付き(弱〜強)は、電波の強さをイメージで表しており、右側の受信レベルでは、現在とピーク時の受信レベルの強さを数値で示しています。
ちなみに、受信レベルの数値が高ければ高いほど「良好」です。
ここでぜひ参考にしていただきたいのは、右側の数値データです。
現在の設置場所で測定している数値を基準として、いくつか宅内の他の設置場所へソフトバンクエアーを移動させて、セットアップ(トップページ)への再アクセスを行ってみてください。(設置場所の高さを変えるのも効果があるかもしれません。)
すると、場所によって受信レベルの数値が高い場所と低い場所が確認できるはずです。
いくつか受信レベルの測定が完了したら、測定場所のうち数値が最も高い場所に固定して設置することをおすすめします。
ソフトバンクエアーの帯域幅の設定・変更方法
とはいっても、「すでに以前からソフトバンクエアーの場所は変えていない」「以前は安定して使えたのに、突然不安定になった」という場合もあるかもしれません。
そんな時は、帯域幅の設定を変更して、ソフトバンクエアーの接続が改善しないか試してみましょう。
これもやり方は非常に簡単です。
まず、先ほどご紹介した通り、ソフトバンクエアーに有線・無線いずれかで接続した状態でブラウザを開き、セットアップメニューへログインします。
→セットアップメニューのショートカットはこちらから
以下のセットアップ(トップページ)が表示されたら、「Wi-Fi(無線LAN)の設定」を選択して次に進みます。
するとログイン画面が表示されますので、ここにユーザー名とパスワードを入力して「OK」を選択します。
(初期値は、 ユーザー名:user パスワード:user です。)
無事にログインできたら、左側のバーにあるSSID1設定の「通信規格設定」を選択します。
ここで、周波数帯域幅の2.4GHz、5GHzをどちらも「20MHz」へ設定を変更し、「設定を保存する」を選択します。
※ソフトバンクエアーのWi-Fiが不安定な場合、周波数帯域幅を変更する事で改善することがあるためです。
すると、「設定内容を保存しました。保存された内容を有効にするため再起動を行います。」と表示されますので「OK」を選択してください。
再起動が完了すると、変更した周波数帯域幅の設定が反映されます。
ちなみに再起動にはおおよそ120秒(2分)ほどかかります。
以上で、周波数帯域幅の設定変更は完了です。
ソフトバンクエアーの通信が不安定な時にぜひお試しください。
周波数帯2.4GHzと5GHzの仕組みを理解して使う
ソフトバンクエアーは、サービス開始当初より「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の2種類の周波数を用いてインターネットが繋がる仕組みとなっています。
2つの周波数帯には特徴があり、異なる性質の周波数をかけ合わせて利用することで、宅内でも繋がりやすくなる設計となっています。
少し専門的な部分ですが、周波数帯についてかんたんに解説します。
2.4GHz帯は、例えるなら「音」に近い周波数帯で、壁やドアや窓などの遮蔽物があっても遠くまで電波が届きやすいのが特徴です。
ただし、電波のレベルは弱めという弱点もあります。
なお、2.4GHz帯は家庭用の電子レンジの周波数帯に近いため、電子レンジ利用中に電波が干渉(邪魔)しあって、繋がりづらくなることもあります。
一方、5GHz帯は、例えるなら「光」に近い周波数帯で、電波のレベルが強く、高速通信を利用するのに適した周波数帯というのが特徴です。
ただし、2.4GHz帯よりも遮蔽物に弱いという弱点があるため、壁やドアがあると電波が届きにくくなります。
結局、「2.4GHz帯」と「5GHz帯」がそれぞれの強みと弱みを補い合い、快適に通信できるような仕組みとなっています。
ちなみに、ソフトバンクエアーの「Aiターミナル」は初期モデルから最新モデルに至るまですべて「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の双方に対応しています。
わかりやすく特徴をまとめます。
2.4GHz帯 | 5GHz帯 | |
距離 | 遠くまで届きやすい | 遠くまで届きにくい |
遮蔽物 | 通しやすい | 通しにくい |
電波の強さ | 弱め | 強め |
自宅での利用をイメージするなら、ソフトバンクエアーをリビングに置いた状態で、Wi-Fiを別室で使う場合は遠くまで届きやすい「2.4GHz帯」に接続したほうが繋がりやすいですし、ソフトバンクエアーをすぐそばに設置しているなら5GHz帯に繋いだほうが高速通信が利用できて便利ということです。
また、電子レンジの近く、または電子レンジごしの2.4GHz帯の接続は不安定となりやすいため注意が必要です。
これらの仕組みを理解した上で、ソフトバンクエアーの位置関係に応じて、Wi-Fi接続先を「2.4GHz→5GHz」「5GHz→2.4GHz」といった具合に細かく変更して使うのも効果的です。
それでもソフトバンクエアーが不安定な時は…
ここまで、ソフトバンクエアーの最適な設置場所の見つけ方、または不安定な時の対処法などについて確認してきましたが、それでも不安定な状況が改善されないこともあります。
考えられる他の要因とすれば、自宅以外の建物環境や立地の問題、利用者増加による渋滞、などでしょうか。
例えば、近くに高い建物が隣接する、夜間に利用者が集中して繋がりづらいといった感じです。
一時的に通信が不安定な場合は少し時間をあけたり、利用する時間帯を変更することで改善する場合もあるのですが、とはいえ、使いたい時にすぐに使えないのはかなり不便です。
問題が解消されずに不満を抱えているのであれば、思い切って「ソフトバンク光」へ切り替えるというのも有効な選択肢かもしれません。
ソフトバンク光は、NTT東西が提供する固定の光回線を用いた通信方式のため、ソフトバンクエアーよりも安定した高速通信が期待できます。
また、ソフトバンクのスマホ利用中であれば「おうち割 光セット」で通信料割引を継続して受けられるのもありがたいところです。
実際に、ソフトバンクエアーからソフトバンク光へ切り替えたという方もたくさんいらっしゃいます。
ソフトバンクエアーに問題を感じている方は、何よりもまずは改善方法を最大限試してみて、それでも問題が解決しない・改善しないという場合は、ソフトバンク光を切り替えの選択肢として検討してみるのも良いかもしれません。