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プロバイダーの仕組みを理解する
プロバイダーの正式名称は、「インターネットサービスプロバイダー(Internet Service Provider/ISP)」と呼ばれるインターネット接続事業者のことです。
これを略して「プロバイダー」、最後の長音符を省略して「プロバイダ」と呼ばれます。他にも、アルファベットの頭文字をとって「ISP」と呼ばれることもあります。
プロバイダーをモノで例えるなら、インターネットの世界へ繋いでくれる「橋」のようなイメージです。
インターネット回線の「道」が大きく開けていても、各種ホームページという「目的地」に辿りつくには、プロバイダーの「橋」を渡らなければ、インターネットの世界へ飛び出せません。
プロバイダー契約なしではインターネットの利用はできません。
プロバイダーは、ユーザーをインターネットの世界へつなぐ役割を担っている重要なサービスなのです。
ソフトバンクエアーのプロバイダーは何か?
では、「ソフトバンクエアーにおけるプロバイダーとは一体何なのか?」という問題です。
結論からお伝えすると、ソフトバンクエアーのプロバイダーは、回線と一体型の契約として提供されているため、サービスとしては存在していません。
例えば、ソフトバンクスマホの料金内訳に記載されている「ウェブ使用料 300円」も、プロバイダーに当たるのですが、現在は基本料金内にその料金も組み込まれた形の料金体系で提供されているサービスが主流となりました。そのため、こちらもプロバイダーの存在を意識することがなくなりました。
これまでのインターネット契約では、一般的な回線契約とプロバイダーを別々に提供することがほとんどでしたが、昨今はインターネットの回線契約とプロバイダーの役割を同一事業者で提供するセットサービスが圧倒的に増えてきているというわけです。
ソフトバンクの新プラン(ミニモンスター・ウルトラギガモンスター+など)やソフトバンク光もそのパターンです。基本料金はプロバイダ料込みの金額で、料金内訳にもプロバイダー料は表記されていません。
SoftBank Airも同様に、基本料金の中にプロバイダー料込の一体型プランとして提供されています。
つまり、ソフトバンクエアーのプロバイダーは独立したサービスではなく、基本料金と一体型で提供されているサービスであり、そもそもプロバイダーのサービス名がない、ということなのです。
プロバイダー一体型のメリット
ソフトバンクエアーは、プロバイダー料が基本料金込みということは、ソフトバンクエアーのプロバイダーは実質的にひとつであり、他のプロバイダーを選択する必要がなく、選択したくても選択肢はありません。
そんな、ソフトバンクエアーのプロバイダが一体型であるメリットについて考えてみます。
プロバイダー選択の煩わしさが無い
他社インターネットを契約する際には、一般的に契約するプロバイダーを別途選ばなければなりません。NTTのフレッツ光、ドコモ光しかりです。
プロバイダーはその種類ごとに、通信方式も含めた提供サービスの違いなどがありますが、非常に種類が多いプロバイダーからたった一つの契約先を選び抜くのは、なかなか難しいものがあります。特に初めてインターネットを利用する場合など、プロバイダーという存在自体に馴染みがないのであれば、選ぶに選べないと思います。
しかしソフトバンクエアーでは、そうしたプロバイダー選びに悩む必要がなありません。前述した通り、回線契約にプロバイダ一料金も一体になっているためです。
プロバイダーの選択に悩むこと無く、すぐに利用開始できるという手軽さが、ソフトバンクエアーの魅力のひとつです。
本体到着後すぐに利用できる
ソフトバンクエアーは、申し込み後、Airターミナル本体が到着したらすぐに利用できるという点が非常に便利です。
他社の固定インターネットの場合、申し込み後にプロバイダー提供会社から、固有のアカウントやパスワードが送られてきます。このアカウント情報を用いて、プロバイダーの開通処理や接続設定を行うことでインターネットが利用できるようになります。
一方、ソフトバンクエアーの場合は、プロバイダー開通処理の必要がありません。Airターミナルとスマホやパソコンの接続さえ行ってしまえば、すぐに利用できるので便利です。
このあたりも、プロバイダーの存在を意識させないソフトバンクエアーの利点の一つです。
戸建ても集合住宅も同じ基本料金で使える
光回線方式のインターネットの場合、住宅の環境によって基本料金が異なります。
一般的には戸建て住宅では基本料金が高く、集合住宅では基本料金が安く設計されています。
しかし、ソフトバンクエアーは戸建て住宅でも集合住宅でも基本料金は一律です。
これは、プロバイダーが単一だからこそ、というわけではないのですが、どの住宅環境でも一律の金額で利用できるのはソフトバンクエアーの大きなメリットのひとつといっていいでしょう。
プロバイダーが選べないデメリット
ソフトバンクエアーではプロバイダーを選択することが出来ないわけですが、この仕組みのデメリットについても考えてみます。
それは、利用者が集中すると回線速度が低速になるという点です。プロバイダーが複数あるということは、同じ目的地に至るまでの道路が複数あるようなイメージなので、各プロバイダーに通行量が分散することで混雑が緩和されます。
しかし、ソフトバンクエアーのようにプロバイダーの選択ができない場合、どうしても混雑しやすくなってしまいがちです。
プロバイダが選択できない=利用者が集中した時(お昼や夜など)に渋滞が発生しやすいという点が、ソフトバンクエアー利用上気を付けておきたいポイントです。
プロバイダーを気にする必要がないソフトバンクエアーの魅力
以上見てきた通り、速度面でやや気になる点はあるものの、プロバイダーを気にする必要がないソフトバンクエアーは、手続き上の煩雑なポイントをすべてまとめて取り除かれていると考えることができ、はじめてインターネットを利用する人にとっても非常に優しい仕様になっています。
初心者の方が躓かれるポイントは、大体工事やら設定やらだったりするので、そうした点をまとめて省略してインターネットを利用したい場合には、やはりソフトバンクエアーは最強です。
申し込み、自宅に届いたら電源を入れてWi-Fi設定をスマホやパソコンで実施するだけですぐに使えるソフトバンクエアー、これからインターネットを検討したいと考えられている場合には、ソフトバンクの利用有無にかかわらず検討してみたいところですね。