「SoftBank 光」というインターネットサービスは、CM、ネット広告、家電量販店、ソフトバンクショップなど、どこかで一度は耳にしたことがある名前ではないでしょうか。
SoftBank 光は、持ち運び型ブロードバンドのSoftBank Airを含めて605万件契約を超える大手の光通信サービスです。(2019年8月5日時点)
しかし、高額なキャッシュバック還元や割引キャンペーンをうたい文句に加入をすすめる営業スタッフに嫌気がさしている方もいらっしゃるかもしれません。
インターネットサービスを選択する時は、金額よりも「通信品質」が重要だと考えています。
普段、こうやって記事を書いている私もSoftBank 光を利用して世の中に情報を発信しているユーザーのひとりです。
今回はSoftBank 光の割引金額の詳細、実際にSoftBank 光を試して感じた経験談をふまえつつ詳細についてふれていきます。
目次
SoftBank 光ってそもそも何?
SoftBank 光は、ソフトバンクが提供している固定のインターネット通信サービスです。
SoftBank 光は、光コラボレーションや光コラボと呼ばれており、NTTフレッツ光と同じ回線網を利用した光サービスです。
NTTのフレッツ光と同じ回線を利用する為、最大通信速度や光を利用できる提供エリアもフレッツ光とほぼ同等です。ただし、通信速度に関しては利用環境、利用機器、時間帯、契約プロバイダによって異なりますので注意しましょう。
SoftBank 光を利用する一番のメリットは、毎月の料金がおトクになることです。利用中のソフトバンクスマホ・ケータイなどの基本料金が1回線あたり最大1,000円割引され、SoftBank 光1回線で、家族を含めた最大10回線分料金がおトクになります。
ソフトバンクでスマホやケータイを利用しているユーザーは、自宅のインターネットをSoftBank 光に切り替えることで、毎月の料金はぐっとオトクになります。
SoftBank 光の料金について
SoftBank 光の基本料金は建物の種類・ソフトバンク利用の有無によって金額が異なります。
集合住宅 | 戸建て | |||
ソフトバンク携帯有無 | あり | なし | あり | なし |
基本料金 | 4,300円 | 3,800円 | 5,700円 | 5,200円 |
おうち割 光セット | 適用 | - | 適用 | - |
内容を確認すると、SoftBank 光は、ソフトバンク携帯を持っているユーザーよりも、持っていないユーザーへ対して毎月500円おトクに設計されていることがわかります。
「せっかくソフトバンクケータイを使っているのに、なぜソフトバンクケータイを利用していないユーザーを優遇するのか。」と残念に感じてしまうユーザーもいるかもしれません。
ですが、ソフトバンクユーザーの場合は、おうち割 光セットが最大1,000円分、しかも家族最大10回線分も割引されます。割引の大きさを考えれば、ソフトバンクケータイを利用していないユーザーよりも十分おトクに利用できますので安心してください。
また、ソフトバンクスマホでは2年契約の縛りや解約金がないプランが現在スタートしていますが、SoftBank 光の場合は2年契約の縛りがあり、更新期間以外の解約時は9,500円の解約金が必要となります。2年縛りがなくなったのはスマホだけの話なので、注意しておきましょう。
おうち割 光セットでソフトバンクスマホがおトクに
SoftBank 光を利用する料金メリットのひとつに「おうち割 光セット」が挙げられます。
おうち割 光セットは、ソフトバンクのスマホ・ケータイを利用しているユーザーが、ソフトバンクが指定するインターネットを利用することで、ケータイ側の基本料金が毎月1,000円もしくは毎月500円割引されます。
ただし、SoftBank 光を契約しておうち割 光セットの割引を受ける場合は、光BBユニットレンタル、Wi-Fiマルチパックおよびホワイト光電話/光電話(N)+BBフォン/BBフォンのいずれか(500円~/月)の加入が必要です。
光BBユニットレンタル、Wi-Fiマルチパックは無線ルーターの役割を持つ機器とWi-Fiを利用する為に必要なオプション契約のことです。
1,000円割引対象プラン
1,000円割引 |
ウルトラギガモンスター+、ミニモンスター、データプラン50GB+、データプランミニ、データ定額 50GBプラス、データ定額 50GB/20GB/5GB、パケットし放題フラット for 4G LTE、パケットし放題フラット for 4G、パケットし放題フラット for スマートフォン、パケットし放題MAX for スマートフォン、4G/LTEデータし放題フラット、4Gデータし放題フラット+
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500円割引対象プラン
500円割引 |
データ定額(おてがるプラン専用)、データ定額ミニ 2GB/1GB、データ定額(3Gケータイ)、パケットし放題フラット for シンプルスマホ、(iPad 専用)ベーシックデータ定額プラン for 4G LTE、(タブレット専用)ベーシックデータ定額プラン for 4G
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SoftBank 光のキャンペーンについて
SoftBank あんしん乗り換えキャンペーン
「SoftBank あんしん乗り換えキャンペーン」は、他社インターネットからSoftBank 光かSoftBank Airのいずれかに乗り換えた場合、他社で発生する違約金・撤去工事費を満額還元してくれるキャンペーンです。
キャッシュバックの対象は「他社サービス解約時に発生する違約金」「撤去費用」「他社モバイルブロードバンド端末代金の残債」の3種類です。他社解約後の解約証明書をソフトバンクに提出すれば、キャッシュバック対象となります。
キャッシュバック金額は最大100,000円を普通為替でキャッシュバックしてもらえます。ただし、他社モバイルブロードバンド端末代金の残債に対するキャッシュバック金額は42,000円が上限です。
SoftBank 光は申し込み日から180日以内、SoftBank Airは申し込み日から90日以内の開通が条件となります。
インターネットを乗り換える時は、ケータイの解約時以上に違約金や負担金が発生するケースもあります。このキャンペーンを有効活用してソフトバンクのインターネットサービスの乗り換えが非常にやりやすくなるわけです。
SoftBank 光 乗り換え新規でキャッシュバック/割引きキャンペーン
「SoftBank 光 乗り換え新規でキャッシュバック/割引きキャンペーン」は、他社インターネットからSoftBank 光に乗り換えしたユーザーに最大24,000円キャッシュバック(普通為替)または、月額利用料から1,000円×24ヵ月割引されるキャンペーンです。
ちなみに回線工事費が9,600円または2,000円の場合は、10,000円分のキャッシュバック(普通為替)もしくは1,000円×10ヵ月の割引となります。
適用条件として「SoftBank 光契約前に他社インターネット回線を利用していること」「180日以内の開通」が前提となります。
また、SoftBank Airの場合は、工事不要で利用できるため、そもそも工事費は発生しない為、本キャンペーンは対象外となります。
おうち割 光セット スタートキャンペーン
おうち割 光セット スタートキャンペーンは、モバイルを他キャリアからSoftbankに乗りSoftBankが提供するインターネットとまとめておうち割 光セットに加入すると、他社のスマホ・ケータイの解約違約金相当額から通信料金にて還元するキャンペーンです。
対象乗り換え前キャリアはdocomo、au、UQモバイルの3キャリアで、2年契約解除料が還元対象です。ちなみに機種代金の分割払い残債、機種購入サポートの違約金などの解約違約金は対象外となります。
購入対象機種は4Gスマートフォン/4Gケータイ/AQUOSケータイで、ウルトラギガモンスター+かミニモンスターのいずれかのプランで乗り換えすることが条件です。
固定電話も利用するなら光電話(N)
光電話(N)は、SoftBank 光とあわせて利用できる、光ファイバーを使ったおトクな固定電話サービスです。
光電話(N)の料金プランは2つのプランを提供しています。1つは月額利用料500円とお手頃価格でおトクに使える基本プラン(N)です。2つめは月額利用料1,500円で6つのオプションサービスとさらに480円分(3時間相当分)の無料通話分が利用できるスマート基本プラン(N)です。
先述の通り、SoftBank 光を利用しておうち割 光セットの割引を受ける場合、光電話(N)および光BBユニットレンタル、Wi-Fiマルチパックのオプション(無線ルーターの役割を持つ機器とWi-Fiを利用する為に必要なオプション契約のこと)に加入するが条件なので、固定電話を利用している場合は、確実に光電話(N)の料金プランも理解しておきましょう。
光電話(N)の通話料金の単価は以下の通りです。
基本プラン | スマート基本プラン | ||||
東日本 | 西日本 | 東日本 | 西日本 | ||
固定電話 | 全国どこでも8円/3分 | 3時間相当無料通話 | |||
携帯 | ドコモ | 16円/60秒 | 16円/60秒 | ||
ワイモバイル | |||||
au | 17.5円/60秒 | 18円/60秒 | 17.5円/60秒 | 18円/60秒 | |
ソフトバンク | |||||
PHS | 区域内 | 10円/60秒 | 10円/60秒 | ||
~160km | 10円/45秒 | 10円/45秒 | |||
160km超 | 10円/36秒 | 10円/36秒 | |||
上記の通信料金のほかに通話1回につき | 10円 | 10円 | |||
海外 | アメリカ合衆国(ハワイを除く) | 9円/60秒 | 9円/60秒 |
スマート基本プラン(N)に含まれている6つのオプションは以下の通りです。
オプションサービス | 特徴 | 月額料金 |
番号表示 | かけてきた相手の電話番号を表示。 | 400円/1回線 |
番号通知リクエスト | 番号非通知の電話をシャットアウト。 | 200円/1回線 |
キャッチ電話 | 通話中にかかってきた電話も受けられる。 | 300円/1回線 |
多機能転送 | かかってきた電話を外出先の電話で受けられる。 | 500円/1番号 |
着信お断り | 迷惑電話をシャットアウト。 | 200円/1回線または1番号ごと |
着信お知らせメール | 着信情報を指定のメールアドレスに通知。 | 100円/1番号 |
ソフトバンクではケータイ/スマホで通話定額オプションが提供されているため、対象プランを利用するユーザーは固定電話を利用することは滅多にないかもしれません。
固定電話はその昔、もっている事がステータスだった時代もあり、そのなごりで現在でも利用はしないけれど引いたままにしているというユーザーも一定数いらっしゃいます。
もし、現在の固定電話がNTT加入電話(アナログ電話)のままの契約状態であれば、固定電話の基本料金だけでも毎月1,700円以上は請求されているはずです。ともすれば使わないものにお金を払い続けるよりも、SoftBank 光を利用する際にあわせて光電話へ切り替えた方が、場合によっては1,000円以上固定電話代金が安くなる可能性もあります。
ただし、NTT加入電話(アナログ電話)から光電話に切り替えた場合、停電などで電力供給できないと利用できなくなるリスクが発生しますので、その点は慎重に考えておいたほうが良さそうです。
SoftBank 光を私が実際に利用した経験談
私は普段からSoftBank 光のインターネットを利用しています。独立した宅内で利用しており、戸建て向けプランで利用中です。
インターネットの通信速度は、利用環境、時間帯、利用機器の規格によって必ずしも同程度の通信速度が出るわけではありません。
私自身が利用している環境でSoftBank 光の実測データをとってみました。スピードテストの方法は、Googleで「スピードテスト」というワードで検索し、ブラウザ上で測定します。SoftBank 光を無線LANで私が愛用するiPhone 8 で測定しています。測定した時刻はとある平日の15:30頃の時間帯です。
測定の結果、下り通信速度は約217Mbps、上り通信速度は約174Mbpsという結果でした。
これだけのダウンロードスピードなのでYoutubeで好きな動画を高画質で見たり、大容量のゲームアプリをダウンロードするのも実際にストレスなく楽しんでいます。また、アップロードスピードも安定して高速なので、私が毎日ハマっているゲームアプリ「プロ野球スピリッツA」で遠く離れたユーザーと行うリアルタイム戦でも、タイムラグが発生したことはほとんどありません。快適にオンライン対戦できています。(PS4,Xbox One,PCゲームなど、スペックが要求される高容量ゲームでは実測していません。)
また、レイテンシは20ミリ秒です。
レイテンシとは、データ転送における指標のひとつで、通信信号を出してから実際にデータが送られてくるまでに生じる、通信の遅延時間のことをいいます。 この遅延時間が短いことをレイテンシが小さい(低い)、遅延時間が長いことをレイテンシが大きい(高い)と表現します。レイテンシの数値が少ないほどレスポンス良く、繋がりやすさを感じやすいのです。
例えば、キャッチボールをしている時にこちらからボールを投げて、ボールを相手が受け取った直後にボールを投げ返して、こちらがボールを受け取るまでの時間をレイテンシと考えるとイメージしやすいです。
参考程度に、iPhone 8 のモバイルデータ通信でスピードテストを実施してみました。テスト方法は同様で、測定した時刻も同じく平日の15:30頃の時間帯です。
測定の結果、下り通信速度は約57Mbps、上り通信速度は約22Mbpsという結果でした。SoftBank 光の通信速度に比べると下り通信速度は約3倍、上り通信速度は約7倍も違います。レイテンシは50ミリ秒で、SoftBank 光と比較すると約2倍も違います。
数値で比較すると大きく感じますが、モバイルデータ通信でも同じようにYoutubeやゲームアプリを利用しても特に不便なく利用できます。
私の個人的な見解ですが、SoftBank 光は高画質動画の視聴、スマホのゲームアプリでオンライン対戦するのにも非常に適したインターネットだと感じています。
これだけの高速通信を提供していながらも、ソフトバンクユーザーならおうち割 光セットで家族最大10回線、最大1,000円ずつ割引の恩恵が受けられるのなら、私は自信をもってオトクだと感じています。
しかしながら、インターネットの通信速度は、利用環境、時間帯、利用機器の規格によって必ずしも同程度の通信速度が出るわけではありません。あくまで私個人の使用環境をもとにした見解です。
SoftBank 光のプロバイダについて
SoftBank 光で提供されているプロバイダはYahoo!BBただひとつです。逆に言うとSoftBank 光ではそれ以外のプロバイダは提供されていません。
インターネットを契約する時によく耳にするプロバイダという言葉。実は、イメージや理解が難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
Yahoo!BBというプロバイダが、SoftBank 光という回線にどのような役割をもたらすのか、あわせて理解しておきましょう。
そもそもインターネット回線は、例えるなら世界中に張り巡らされた道路のような役割をもっています。その道路を走っている車がプロバイダというようなイメージです。
「回線」という道路の上を「プロバイダ」という車が走ることで、「サイト」という目的地にたどり着けるようなイメージです。回線を通行したりサイトに入るときに、プロバイダは「ID/パスワード」という通行許可証があるから、目的地にアクセスできるわけです。
プロバイダの役割は、インターネットにアクセスするときに必ず必要な通行許可証のような役割を持っている。と考えると理解しやすいです。
SoftBank 光の工事について
SoftBank 光では、NTTフレッツ光が提供する光回線を用いて通信できる仕組みです。光回線を利用するためには、光ファイバーケーブルを経由して物理的にたくないに光配線を引き込む工事が必要となります。
「工事」と聞くと、おおがかりな作業をイメージしがちですが実際のところは非常にシンプルな工程なので、構える必要はありません。
光ファイバー回線は、主に固定電話と同じように電柱を通っており、電柱を経由して建物内に引き込むことが必要です。工事担当業者が建物内にケーブルを引き込む時に、宅内での作業が必要となるため、工事の立ち合いが必要となります。
しかし、新築の戸建て物件や、集合住宅の共有スペースに光ファイバー回線の集合装置をすでに導入しているところ多く、その場合は宅内への回線引き込む工事が不要の場合もあります。
特に、今住んでいる物件の部屋のどこかに光回線を差し込むコンセントのような穴が開いていないでしょうか?もし、その光回線用の穴がすでに設置されている場合は、光回線はすぐそこまできているので立ち合い工事不要になる可能性もあります。
これらの宅内状況により工事費用は異なります。
現在の利用状況・宅内環境 | 工事費用 | |
NTTフレッツ光/他社のコラボ光利用中の場合 | 工事不要 | |
現在光回線を利用していない | 宅外・宅内どちらも立ち合い工事が必要な場合 | 24,000円 |
宅内のみ立ち合い工事が必要な場合 | 9,600円 | |
立ち合い工事不要の場合 | 2,000円 |
※これらの工事費とは別途、初回申し込み時に契約事務手数料3,000円、土日祝日の工事費は別途3,000円加算、その他追加工事加算の場合があります。正確な必要工事費用は、SoftBank 光申し込み時にサポートデスクや担当者に確認をとりましょう。
実際のところ、現在は「SoftBank あんしん乗り換えキャンペーン」で他社インターネットの解約時負担金、「SoftBank 光 乗り換え新規でキャッシュバック/割引きキャンペーン」でSoftBank 光の工事費相当額のキャッシュバックがありますので、工事費用についてはあまり深く考えなくても導入しやすいようになっています。
SoftBank 光の重要性を再確認
ここまでSoftBank 光の内容を確認しましたが、利用するメリットは非常にたくさんあります。
- 低価格で利用できる上、さらにソフトバンクスマホが大幅割引される
- 固定電話の利用料金が安くなる可能性
- 安定した高速通信
- 他社解約時・工事費負担金を補てんするキャンペーン
これらの4つのメリットを総合的に判断すると、ソフトバンクユーザーがインターネット回線でSoftBank 光を利用しない手はありません。裏を返せば、ソフトバンクユーザーであればSoftBank 光一択で導入を検討した方が良いです。
私がSoftBank 光を利用してきた経験談から、自信を持っておススメします。