スマホゲームで課金したり、その他有料コンテンツを購入する時の主な決済手段として「クレジットカード引き落とし」「ギフトコード」「キャリア決済」がありますが、これら決済手段のうち、ソフトバンクにおける「キャリア決済」のサービス名称が「ソフトバンクまとめて支払い」です。
ソフトバンクまとめて支払いは、かんたんな設定だけで決済した金額を毎月のソフトバンクの支払いと合算して支払える便利なサービスですが、一方で、手軽に決済できてしまう性質上、子供が勝手に課金して大変な請求額がきてしまった!というようなトラブルが起こりやすいのも事実です。
本記事では、ソフトバンクまとめて支払いの特徴、使い過ぎ防止機能や制限の設定手順をひとまとめにし、解説していきます。
目次
ソフトバンクまとめて支払いとは
ソフトバンクまとめて支払いとは、スマホやiPhone、パソコンなどで購入したデジタルコンテンツやショッピングなどの代金、App Store、Apple Music、iTunes Store や、Google Play 上のアプリケーションなどの購入分を、ソフトバンク携帯電話の利用料金とまとめて支払うことができる決済サービスです。
クレジットカード番号を入力する必要もなく、手軽に利用できる点が特徴です。
ソフトバンクまとめて支払いはクレジットカード決済と比較すると、利用可能限度額が最大10万円以内と少額です。
なお、ソフトバンクまとめて支払いは利用可能額の変更・制限をかけて使い過ぎを防止することができます。内容をきちんと理解して設定すれば、お子様がスマホやiPhoneで勝手にに課金することをコントール出来るので安心です。
ソフトバンクまとめて支払いの利用可能額
ソフトバンクまとめて支払いを1か月あたりに利用できる可能額は「使用者の年齢」によって異なります。
使用者の年齢とは、ソフトバンク契約時に「使用者情報」として登録している生年月日の情報を指します。
1か月あたりに利用できる可能額の一覧は以下の通りです。
使用者年齢 | 利用可能額 |
満12歳以上 | 最大2,000円/月 |
満20歳未満 | 最大20,000円/月 |
満20歳以上 | 最大100,000円/月 |
もし、契約時に使用者情報を登録していない場合は、満20歳未満の扱いとなります。
また、ソフトバンクまとめて支払いは法人契約でも利用できますが、法人契約の利用可能額は満20歳以上の扱いとなります。
なお、上記の利用可能額は、あくまで最大の場合の利用可能額です。契約状況や利用状況によって利用限度額は予告なく変わる可能性があります。
使いすぎは要注意!!
ソフトバンクまとめて支払いを利用する場合は、自身の支払い能力を超える金額を利用しないように注意しましょう。
例えば、好きなコンテンツを購入したり、ゲームアプリで課金する時に優良なアイテムやキャラクターが出るまでガチャを回したり、自身の支払い能力の限度を忘れてついついたくさんのお金を費やしてしまいがちです。
しかし、課金決済した利用額の支払いが遅れたり滞ってしまうと、最悪の場合ソフトバンクまとめて支払いが利用できるなるだけでなく、次回の機種変更時に分割契約が組めない、ソフトバンクで新規契約が出来ない可能性が出てきます。
ソフトバンクまとめて支払いを利用する時は、クレジットカード決済と同様、自身の支払い能力に応じた利用限度額を超えないよう、自らを律して使うように心がけましょう。
関連記事:「ソフトバンクの契約審査と分割審査について詳細解説/審査に通らない原因はこれだった!」
使い過ぎ防止機能について
使い過ぎ防止機能とは、保護者の任意のパスワード(使いすぎ防止パスワード)で、「ソフトバンクまとめて支払い」の利用額をコントロールすることができる仕組みです。
例えば、お子さまがケータイをご利用の場合も保護者の方があらかじめ設定することができ、安心してケータイをご利用いただけます。
ソフトバンクまとめて支払いの使い過ぎ防止機能には「利用額を変更」または「利用を制限(ロック)する」という2種類の仕組みがあります。
ひとつめの「利用額を変更」は、ソフトバンクが利用者年齢別に定めている利用可能額の範囲内で変更する機能です。
ふたつめの「利用を制限(ロック)する」は、文字通り、ソフトバンクまとめて支払いの利用自体を一切できなく制限するという機能です。
使い過ぎ防止機能の使い過ぎ防止パスワードの設定・変更や、利用額の変更・制限を行う場合は、設定したいケータイからMy SoftBankにログインし、変更手続きを進めることが可能です。
法人契約のユーザーは、ソフトバンク法人コンシェルサイトでご確認ください。
利用可能額変更と使い過ぎ防止パスワードの設定手順
ソフトバンクまとめて支払いの利用可能限度額や、使い過ぎ防止パスワードを設定・変更する手順について確認します。
まずは、My SoftBankの「モバイル」にアクセスします。
アクセスするためには、携帯番号とパスワードでログインできます。ただし、Wi-FiをOFFにした状態でアクセスすると、これらの入力を省略して自動ログインが出来るので便利です。
ログインが完了したら、画面右上の「メニュー」を選択→「安心・便利サービス」を選択→下にスクロールし「キャリア決済」の「設定を変更する」を選択→「ご利用可能額の設定」を選択→希望の「ご利用可能額」を1円単位で入力し、「次へ」を選択→入力した利用可能額を確認し「次へ」を選択します。
ここまで進めると、最後に使い過ぎ防止パスワードの設定画面が表示されます。
上記の画面で「使いすぎ防止パスワード」を入力して「設定」を選択し、設定完了です。
※使いすぎ防止パスワードを設定されていない場合のみ、設定画面が表示されます。半角英数字混在で6~16桁のパスワードを設定してください。
ソフトバンクまとめて支払いの利用を制限(ロック)する設定手順
それでは、ソフトバンクまとめて支払いを一切利用できないように制限するための設定手順を確認していきます。
まず、ソフトバンクまとめて支払いを制限する前に、あらかじめ注意点があります。
それが、ソフトバンクまとめて支払いの制限をかける前に、月額会員サービスなどを契約している場合、自動で解約にならないという点です。
登録中のコンテンツ・サービスは、My SoftBankログインページのまとめて支払い画面にある「ご登録中サービス」より確認ができますので、不要な月額契約コンテンツがある場合は、あらかじめサービスの解除・解約手続きを行った後に、ソフトバンクまとめて支払いの制限(ロック)をかけるようにしましょう。
それでは、手順を確認します。
「ご利用制限機能」を利用する携帯電話番号でMy SoftBankにログインし、「まとめて支払い」を選択→「ご利用可能額などの設定」欄の「ご利用制限」を選択→「制限する」を選択→使いすぎ防止パスワードを入力 →「設定」をクリックし、設定完了です。
※使いすぎ防止パスワードを設定されていない場合のみ、設定画面が表示されます。半角英数字混在で6~16桁のパスワードを設定してください。
使い過ぎ防止パスワードを忘れてしまった場合の対処法
万が一、ソフトバンクまとめて支払いで利用する「使い過ぎ防止パスワード」を忘れてしまった場合は、初期化のみの対応となります。過去に設定したパスワードを確認することは出来ません。
使い過ぎ防止パスワードを忘れてしまった場合は、ソフトバンク契約者よりチャットサポートへ問い合わせると、パスワードを初期化できます。(チャットオペレーター対応可能時間:8:00 ~ 24:00(年中無休))
初期化後に改めて「使いすぎ防止パスワード」を設定してください。
利用履歴と利用残高の確認方法
ソフトバンクまとめて支払いの利用履歴や利用残高を確認したい場合は、My SoftBankにログイン後、「料金・支払い管理」から「まとめて支払い」を選択すると、かんたんに確認することが出来ます。
この画面で確認できる利用履歴は、過去最大6ヵ月分(App Store、Apple Music、iTunes、Google play のご利用分は最大13ヵ月分)を確認することが出来ます。
しかし、ひと月の購入件数が多い場合は、一部表示されない可能性もあります。
携帯電話の支払いが期日を過ぎると利用できない
ソフトバンクまとめて支払いは、携帯電話利用料金の支払い期日を超過して滞納すると、翌月の請求起算開始日より利用できなくなります。
もし、支払期日を超過して利用料金を納めても、請求起算開始日から最大8日間は利用できなくなります。
例えば、ゲームアプリ内で月初のイベントに課金をしたくても、先月の利用料金を滞納していれば、翌月の請求開始日以降、課金が出来ません。
慌てて、料金を支払っても最大8日間は利用できないわけですから、ゲーム内の月初のイベントには備えることが出来ず、大きくチャンスをロスしてしまうわけです。
支払うべきものは、期日通りに綺麗に納める続けることが大切です。
PayPayの残高チャージをするならソフトバンクまとめて支払いが便利
キャッシュレス決済のPayPayは、ソフトバンクユーザー限定でポイント還元が大幅にアップするキャンペーンが豊富にあり、優位性が高いサービスです。
しかし、PayPayを利用する場合、残高をチャージする方法や手順が非常に面倒という側面があります。なるべくならサクっと残高チャージして、効率よくキャッシュレスを使っていきたいところですよね。
例えば、コンビニで残高チャージする場合は、わざわざ最寄りのコンビニのATMへ出向き、手続きするという手間がかかります。
また、クレジットカードで残高チャージしたい場合は、事前にクレジットカード会社で設定した本人認証サービス(3Dセキュア)を登録しておかないと、上限額がたった5,000円までしか利用できないという設定上の手間もあります。
一方、ソフトバンクまとめて支払いにてPayPayの残高チャージを行う場合は、ソフトバンクのケータイを認証しておけば、いつでもオンライン上で残高をチャージできます。チャージした金額は全てソフトバンクの支払いとまとまるのも便利なところ。
さらに、毎月の利用上限額は一定のまとまった金額に設定できるので、使いすぎてしまう心配もいりません。
Amazonでソフトバンクまとめて支払いが利用できるようになった!
2020年6月15日より、ついにソフトバンクまとめて支払いがAmazonの決済手段として利用することができるようになりました。
これで、利用者の年齢や契約状況によって異なるものの、毎月最大10万円までAmazonの買い物やサービス利用時に決済できるようになります。
とは言え、ソフトバンクまとめて支払いよりも前にドコモのd払いや、auのauかんたん決済はすでにAmazonの支払い方法に対応していたため、ようやくソフトバンクも肩を並べた、といったところです。
Amazonにソフトバンクまとめて支払いを設定する手順や詳細は別記事でも解説しておりますので、あわせてご確認ください。
関連記事:「Amazonの決済手段にソフトバンクまとめて支払いがついに対応!」
Apple IDにソフトバンクまとめて支払いで入金した場合、返金・キャンセル出来るのか?
iPhoneなどのApple製品を利用しているソフトバンクユーザーは、Apple IDの残高チャージにソフトバンクまとめて支払いを決済手段として設定することが出来ます。
あらかじめ決済手段を登録しておけば、以後Face IDやTouch IDでかんたんに残高をチャージ出来て非常に便利です。
その手軽さゆえに、Apple IDに誤って入金・チャージしてしまうというトラブルも起きています。
実は、私の家族が、ソフトバンクまとめて支払いを利用してApple IDへ誤って入金してしまい、大変な目に遭いました。
万が一、間違って入金してしまった場合、返金・キャンセルが可能なのか?という点については関連記事をご確認ください。