ソフトバンクが提供するスマホデビュープランは、スマホの基本料金が1年間980円~(14ヶ月目以降は1,980円~)利用できる ソフトバンク史上最強にお得な料金プランです。
最近のソフトバンクのCMでも、スマホデビューを頑なに拒むお父さん犬が、あることをきっかけにスマホデビューの一歩を踏み出す様子が放映されています。
スマホデビュープランは、基本料金が毎月980円〜スマホが利用できますが、これは、その昔ソフトバンクがケータイ市場に価格破壊を起こしたホワイトプランの通話基本料金とほぼ同等の金額です。
ホワイトプランと同等の金額で通話もインターネットも利用できると考えると、その頃を上回る価格破壊が起こっていると言っても過言ではないでしょう。
しかし、この価格破壊をソフトバンクが実現するのには「理由」があります。
本記事では、スマホデビュープランの詳細とソフトバンクが再び価格破壊を起こした理由や背景を確認していきましょう。
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目次
スマホデビュープランは980円で何が出来るのか
通話は発信1回あたり5分以内が基本
スマホデビュープランの内訳には、通話1回あたり5分以内で無料になる「準定額オプション」がセットになっています。
ちなみに1回あたりの通話時間5分を超過した場合は、20秒ごとに30円発生します。
基本的な考え方ですが、日本国内で通話を利用する場合は電話をかけた発信者側に通話料金が請求されます。一方、電話をうけた受信者側は通話料金は発生しません。
長時間の通話が考えられる場合、相手が無制限の通話定額サービス加入者であれば、相手から電話をかけてもらうように工夫するとこのあたりは余計な通話料金コストを安く抑えられる可能性があります。
もし、発信時の通話を思う存分利用したいユーザーは上記の金額にプラス1,000円で対象国内通話を24時間無料に出来る「定額オプション」を選択することも可能です。
毎月のデータ量は1GBまで
スマホデビュープランで利用できる毎月のデータ量は1GBです。
1GBの目安は以下の通りです。
メール送受信 | 約2,000通(500KB相当のファイル添付時) |
---|---|
サイト閲覧 | 約3,400ページ |
ネット動画視聴 | 約4時間(中画質程度) |
音楽ダウンロード | 約250曲(1曲あたり4MBを想定) |
これらの各項目でおおよそ1GB消費します。ちなみに上記の4項目を全て利用したら4GB相当消費するイメージです。
中でも、YouTube等の「ネット動画視聴」がデータ量を大量に消費しがちです。
動画は、1秒間に何枚もの画像データと音データを同時に組み合わせて形成されています。
一般的な動画では1秒間30コマの画像を組み合わせて再生されます。つまり、1秒間に30枚程度の画像データと音声データを組み合わせて動画は流れているのです。
そうイメージすると、動画がデータ消費量大きい理由がなんとなく理解できます。
スマホを使い始めて間もない頃は、1GBはすぐに超過する心配は少ないです。
ですが、ある程度スマホの操作に慣れてきて頃に、使ってみたい機能、アプリ、コンテンツが増えてくると、データ量のカウントを少し気にしながら利用していく必要があるかもしれません。
ちなみに月内のデータ利用量が1GBを超えた場合、請求月末まで通信速度が送受信時最大128kbpsに低速化されます。
これは写真やサイトを1ページを開くのに数秒~10秒程度かかってしまうほど低速で遅い通信です。
万が一、1GBを超過したとしても低速通信が不便な場合には、任意で追加データを購入することで速度制限されずにデータ利用することも出来ます。
スマホデビュープランの料金を確認
それでは、スマホデビュープランの料金内訳を確認します。
基本プラン(音声) | 980円 |
---|---|
データプラン1GB(スマホ) | 1,500円 |
準定額オプション+ | 800円 |
1年おトク割 | △1,000円×12ヵ月 |
小容量割 | △1,300円 |
合計金額 | 980円〜(14ヶ月目以降1,980円〜) |
スマホデビュープランは合計毎月980円から利用できます。この基本料金に加えて、オプション、分割機種代金、税金なども別途発生します。
また、上記の金額は最大1年間限定の金額です。
「1年おトク割」が最大12ヵ月適用された後、14ヶ月目以降は1,000円の割引が消失してしまう為です。14ヶ月目以降は毎月1,980円から利用できるようになります。
「1年おトク割」と「小容量割」は、いずれも契約しているプランにもとづいて値引きされる仕組みです。
家族の利用状況やネット契約状況など、ケータイ以外の契約状況に左右されずともこの金額で利用できるのは非常にありがたい割引体系です。
6月10日より「1GBプラス」と「2ヵ月バリューキャンペーン」が提供開始!
2020年6月10日より、スマホデビュープラン利用者を対象とした新しいオプションサービスと特典が提供されました。
具体的には、500円追加で支払うことで1GB追加できる「1GBプラス」と、1GBプラスの追加料金が2ヵ月間無料になる「2ヵ月バリューキャンペーン」が新しくはじまります。
ここから少し細かく解説します。
1GBプラスは、月額500円の月額使用料を追加支払いすることで、データ量上限を1GB増量するサービスです。
通常、ソフトバンクの料金プランでデータ量を追加チャージする場合は、1GBあたり1,000円ですので、それと比べると半額の値段です。
1GBプラスの申し込み条件としては、「データプラン1GB(スマホ)」または「データプラン1GB(ケータイ)」に加入している、または新たに申し込みすることで加入できます。
また、2ヵ月バリューキャンペーンは、「1GBプラス」の月額使用料を2ヵ月間無料になる特典を提供しています。
なお、2ヵ月バリューキャンペーンの適用条件は、キャンペーン提供期間中に以下のいずれかの条件を満すことが必要となります。
-
- 「データプラン1GB(スマホ)」または「データプラン1GB(ケータイ)」(以下「対象データプラン」と総称します。)と同時に「1GBプラス」に加入すること。
- 対象データプランに加入中、機種変更と同時に「1GBプラス」に加入すること(対象データプランの加入条件で指定する旧機種からの機種変更の場合に限ります。)
シンプルに考えると、すでにスマホデビュープランを契約中の場合は、次回の機種変更と同時に「1GBプラス」に加入すればクリア、もし新規契約(MNP含む)や子供向けケータイまたはガラケーからの機種変更の場合は、スマホデビュープラン適用と同時に「1GBプラス」に加入すればクリアとなります。
ちなみに、「1GBプラス」に加入している回線契約が、過去に2ヵ月バリューキャンペーンの適用を受けたことがある場合(本キャンペーンの適用条件を満たしたものの、割引適用前に解除条件を満たした場合を含みます。)は適用対象外となります。
スマホデビュープランの対象条件を確認
スマホデビュープランを申し込む場合の対象条件について確認しておきましょう。
これまでのスマホデビュープランは、子供向けケータイやガラケーユーザーを対象として、他社から他社乗り換えまたは機種変更でスマホへ切り替える時のみ適用できました。
しかし、2020年6月10日より、これまでの条件に加えてソフトバンクで新規契約する5歳から15歳以下のお子さまもスマホデビュープランを選べるよう対象者が拡大されました。
スマホデビュープランの対象者を表にまとめると以下の通りです。
2020年 6月9日(火) まで |
2020年 6月10日(水) から |
|
---|---|---|
のりかえ (MNP/番号移行) ※ガラケー・子供向けケータイ・PHSからスマホへの切り替え時 |
〇 | 〇 |
機種変更 ※ガラケー・子供向けケータイからスマホへの切り替え時 |
〇 | 〇 |
新規契約 | × | 〇
5歳から15歳以下のお子さまのみ |
ちなみに、新規契約でスマホデビュープランを契約する場合は、お子様(利用者)の年齢が確認できる健康保険証やパスポートを提示する必要があります。
スマホデビュープランの注意点
申し込み初月の基本料金は割引適用されない
スマホデビュープランは、申し込み手続きした請求月を1ヵ月目とし、翌請求月から割引適用が開始されます。初月は1年おトク割、小容量割の総額2,000円分の割引が適用されない仕組みです。
ですから、スマホを契約して最初に請求が来た時に内訳書を確認すると割引が適用されておらず、驚いてしまう可能性があります。
スマホデビュープランは契約した翌月の利用分から割引適用されるという事をきちんと認識しておきましょう。
契約して14ヶ月目以降から1,000円高くなる
スマホデビュープランの内訳には1年おトク割という割引があります。これは、契約した翌月から12か月間毎月1,000円割引される仕組みです。
しかし、14ヶ月目以降の利用は割引が終了する為、契約から1年経過した忘れた頃に「1,000円高くなった。どういうことだ!」と感じてしまうケースも考えられます。
決して永続的に980円で利用できるわけではないので予め意識しておきましょう。
とは言っても、忘れてしまう可能性もある為、スケジュールやメモに書き残しておくと安心かもしれません。
毎回の通話時間を意識した利用が必要
スマホデビュープランの中身を開いてみると「1回あたり5分以内の通話が無料」という制約があります。
万が一、5分を超過すると30秒あたり20円の通話料が発生してしまいます。
普段電話を利用するときを想像してみると、通話中に5分の時間を秒単位で計りながら通話することはほとんどないのではないでしょうか。
まぁ、近くに時計がある環境で利用する分には支障はかもしれませんが、ちらちらと時間を気にしながら通話するのは非常にストレスですし、通話相手によっては失礼にあたる可能性も考えられます。
万が一、5分以内の通話がストレスや不便に感じた場合は、準定額オプション+(800円)から定額オプション+(1,800円)に切り替える事も可能です。
定額オプションなら対象の国内通話24時間無料で利用できる為、時間を気にしながら通話するストレスや不便さは解消できます。
このあたりの利用状況を想定しながら、プランを組んでいく方が賢明です。
一部の割引と併用できない
スマホデビュープランは「みんな家族割+」や「おうち割 光セット」などの他割引を併用して受ける事はできません。
特に「みんな家族割+」は家族グループの回線数が多いほど割引がオトクになるという特徴がありますが、スマホデビュープランでは割引の適用はありません。
ただ、家族グループの回線数にはカウントされますので、スマホデビュープラン以外のプランを契約しているソフトバンクの家族には恩恵があります。
つまり、家族複数人でソフトバンクを利用している場合、他の家族回線が割引の恩恵を受けやすくなる為、積極的に家族割引を組んでおく方が、家族全体でオトクに利用できる方法なのです。
プラン変更や休止などを行うと割引が終了する
スマホデビュープランは、一部の変更や解約を行うと割引が終了してしまうので注意しましょう。割引解除の条件は以下の通りです。
- 「電話番号・メールアドレス保管サービス」へ加入した場合
- 対象回線を解約した場合
- 対象料金プランを対象外料金サービスへ変更した場合
ここで一番気を付けるべきポイントは「対象外料金プランへ変更した場合」でしょうか。
ソフトバンクでは、ミニフィットプランやメリハリプランなどのデータ利用量に応じて適した料金プランが提供されています。
スマホを利用していく途中で毎月の平均データ量が1GBでは足りなくなった場合、他プランへ切り替えを検討するかもしれません。もちろんプランを変更することは可能ですが、一度割引対象外プランへ変更し、やぱりスマホデビュープランに戻したいとしても、元に戻すことはできません。
ソフトバンクがここまで安いプランを提供する理由を少し専門的に考察
スマホの基本料金相場はどんなに安くとも1回線あたり3,000円~8,000円くらいが妥当な金額だと考えています。相場から比較すると、スマホデビュープランの980円という金額は破格の安さです。
もちろん、今でこそ格安SIMやMVNOという選択肢もありますが、それらと比較してもソフトバンクのスマホデビュープランは十分オトクな料金設計です。
「しかし、なぜソフトバンクはここまで安い料金サービスを提供しているのでしょうか?」
その答えは「周波数の有効活用」と「世界基準の情報セキュリティ進化」に伴う3Gサービス縮小と、「収益確保」の目的があると考えられます。
現在ソフトバンクでは、3G(3Generation)と4Gの2軸で通信サービスを提供しています。4Gサービス登場以降、スマホの爆発的普及により昨今では3Gよりも4G需要のほうが高いことは容易に想像できます。
また、2020年3月には次世代の5Gサービスが提供開始しました。
もともとソフトバンクが総務省から与えられた周波数の保持数は限度がありますので、限られた周波数帯を有効活用する必要があるのです。
過去にソフトバンクでは、2017年3月31日に1.5GHz帯 3Gサービス、2018年1月末日に1.7GHz帯 3Gサービスの提供を終了しています。
これは対象周波数を需要が高いサービスの運用へ切り替えるために実施されたと考えられます。
一方、世界のセキュリティ基準が進化することで、サーバ証明書の切り替えも影響しています。この影響で一部の3Gガラケーでは2019年12月3日以降、セキュリティの信頼が高いサイトを閲覧できなくなったり、メールの送受信、カメラ起動、ワンセグ視聴、時計の自動補正などが正常に動作できなくなります。
このような時代の変遷により3Gサービスは縮小しつつあり、サービスや機能を利用できなくなることがすでに明確になっています。つまり、3Gケータイを利用しているユーザーは強制的に4G以降のサービスへアップデートしなければならないのです。
また、従来の基本料金プランを値下げする動きや、他事業者との競争激化により、収益を安定的に確保しなければならない点もスマホ移行を促進している理由のひとつです。ガラケーよりもスマホの利用料は高い=収益アップに繋がりますから、ソフトバンクには少しでもスマホ人口数を増やしていきたいという狙いがあります。
スマホデビュープランは、ガラケーユーザーが4Gスマホへスムーズに移行できるよう工夫された料金プランなのです。本プランが最初の1年間だけグっとお得なのも、これらの背景を理解しておくと納得できます。
スマホの購入は「ソフトバンクオンラインショップ 」の活用を忘れずに!
現在、これまでにも増してソフトバンクオンラインショップ活用の重要性が高まっている状況です。
通常、ソフトバンクショップ店頭や家電量販店などで購入すると、ソフトバンクの販売価格に頭金が加算されて販売される場合があります。
頭金そのものは数千円~10,000円程度が相場ですが、オンラインショップで購入する場合は、この頭金が不要となります。
ちなみに、iPhone 、iPad 、スマートフォンなどの移動機全般とプリペイドカードの配送料は全国無料です。オプション品もお買い上げ金額が5,500円以上で配送料全国無料です。
それに加えて、現在提供中のWeb トクキャンペーンの期間中であれば、ソフトバンクオンラインショップ購入後自宅受け取りを選択することで契約事務手数料が無料となります。
また、何より自宅にいながらいつでも好きな時間に手続きが出来る点において、人と接する機会が少なく、感染予防にもつながります。
これらの点をふまえると、スマホデビュープランで安い料金を契約しつつ、なお、ソフトバンクオンラインショップでスマホを買わない理由が見当たりません。