ソフトバンクの「月月割」というサービスをご存知でしょうか。
聞いたことはあるけれども、詳しい内容まではわからない、という人も意外に少なくないのではないかと思います。
理解していなくても、対象機種を購入すればほぼ自動的に適用される割引ではあるのですが、適用されないプランなどもありますので、ある程度の内容くらいは把握しておきたいところです。
ということで、機種購入前にチェックしておきたい、月月割についてまとめてみました。
目次
月月割の具体的な内容
ソフトバンクの月月割とは、新しく携帯電話を購入する方を対象に、「新スーパーボーナス」で契約することで、月々の利用料金から一定額を割引するサービスのことを指します。これにより、通話料・通信料などが24ヵ月間(購入2ヵ月目から25ヵ月目まで)割引になります。※12ヵ月、36ヵ月、48ヵ月の場合もあります。
ここで、新スーパーボーナスとは何か、と考えだすと逆にわかりにくくなるので、月月割を適用させるためには新スーパーボーナスへの加入が必要なのだ、ということだけ覚えておく程度でいいと思います。
スマホの料金の説明で、「実質〇〇円」という言い方をされることがありますが、これは、通常の価格から、月月割の割引料金を差し引いた後の金額のことを指しています。
つまり、端末価格が5万円で、月月割によって2年総額5万円が割引きされるということであれば、これは実質0円、という言い方になります。
上の図を見ていただくとわかる通り、月月割の毎月割り引かれる料金は端末代金からではなく、通話料、通信料などから引かれるという大きな特徴を持っています。
そのため、月月割がどんなに大きな割引額であろうと、端末価格が安くなる、ということは一切ありません。
例えばなかなかないケースですが、基本料、通話料、通信料合計金額よりも月月割の金額が大きかった場合でも、そのオーバーした分が割賦の端末代金から引かれることはなく、その場合は切り捨てとなります。
月月割の割引きが適用される料金は決まっており、割引適用対象外の料金から割引きされることはありません。
普段の利用の中でこうした内容を意識する必要がある場面はあまりないと思いますが、知識としては持っておきたいところです。
ちなみに、月月割の対象となる利用料金は以下の通りです。対象の数が非常に多いので、詳細はソフトバンク公式サイトを参考にされてください。
【月月割の対象となる利用料金】
・通話定額基本料、タブレットプランなどの基本使用料
・音声通話料、SMS送信料、データ通信料/パケット通信料などの通話料/通信料
・データ定額パック、パケットし放題などの定額料
・インターネットサービス、スマートフォン基本パック、あんしん保証パックなどの月額使用料
・電話番号変更手数料などの手数料
その他詳細はソフトバンク公式サイトにて
携帯電話代金支払いを24回にした場合のイメージ
月月割は、一般的には24回かけて実施される割引きサービスなので、携帯電話端末代金の支払いを24回の割賦にした場合、以下のようなイメージとなります。
つまり、購入月の翌月(2ヶ月目)から25ヶ月目まで月月割は適用し、同時に携帯電話機分割支払金が合計金額に合算されてきます。
この場合、端末代金が仮に月々3000円とし、月月割が月々1800円割引きされていたとするなら、実質かかってくる料金は差し引き1200円となり、これが月々の実質価格となります。月々実質1200円の24回払いなら、実質総額は28800円となります。
これに対して、元々の端末価格は3000円×24回で、支払総額は72000円となります。
前述したとおり、端末価格から月月割によって割引が入るわけではないのですが、同時に請求される基本料金などが月月割によって割引されるため、全体としての見た目の料金は、いかにも端末価格から月月割分を割引いたように見える、というだけの話です。
あくまで見た目の話、ということです。
例えば割賦にせずに一括で支払ってしまえば、月月割のみが適用されることによって、毎月の料金は当然かなり安くなりますが、月月割が終了する二年後には割引きがなくなる分料金が上がってみえてしまいます。
もちろん割賦にしても一括払いにしても、支払い総額は全く変わらず、どちらがお得ということもありません。
半額サポート利用時の月月割
iPhoneおよびAndroidスマートフォン購入時に注目を集めているソフトバンクの半額サポートを利用すると、2年後また新しい対象機種に買い替えをすること前提ならば、非常に安い価格で希望の機種を購入することができます。
通常24回の割賦が48回となることで、月月割に関しても同じように48回に分けて割引が実施されます。
つまりその場合、2年後に仮に予定通り機種変更を実施すると、残り2年分24回の割引きが実施されなくなってしまう、ということでもあります。
もちろんその分、割賦残額も支払う必要がなくなるため、事実上支払った端末金額としては、通常24回で割賦を組んだ場合に1年で買い替えを実施したのと同じようなイメージ、つまり1年分(12回分)を支払ったような状態になります。
その上で新機種が手に入るのですから、やはりお得と考えていいのではないかと思います。
月月割が適用しないおてがるプラン
月月割はこれまで、ほとんどの料金プランで適用されてきましたが、2018年に開始された「おてがるプラン」だけは月月割適用対象外となるため注意しなければなりません。
おてがるプランは、auピタットプランやdocomo withなど、他社の格安プランに対抗して開始されたプランなので、月額料金を安く抑えることはできるのですが、対象機種がかなり限定されています。
そして、その対象機種として選ばれている機種のほとんどが、料金もかなり安めに設定されている機種ばかりであるため、月月割が適用されなくても長い目で見ればお得になるという仕組みです。
auピタットプランもdocomo withも、端末購入補助となる割引き毎月割や月々サポートの適用がないという点も考慮され、同じように月月割は適用対象外になったのかもしれません。
ソフトバンクオンラインショップでの機種購入にも月月割
月月割は、ソフトバンクで機種購入をする際に適用させることができる割引サービスですが、ソフトバンクユーザーの機種変更だけでなく、通常の新規契約や他社から番号そのままに移ってくるMNP新規契約の時にも割引適用させることができます。
さらに、実店舗での利用だけでなく、オンラインショップでの利用も可能なので、安心してよりお得で便利なオンライン購入手続きを実施することができます。
頭金がなく、待ち時間もなく、いつでも好きな時に手続きができるソフトバンクオンラインショップの優位性は、以下の別記事でも解説しています。
ソフトバンクオンラインショップでの機種変更が劇的にお得な理由
月月割の特徴まとめ
月月割についてまとめます。
・月月割は、機種購入時の割引きサービスとして、欠かすことができないサービス。
・月月割は端末代金ではなく、ソフトバンクの基本使用料、通話料、通信料などから割引される。
・24回割賦払いなどと同時に適用されることで、月月割適用後の端末価格が「実質〇〇円」という表現をされる。
・半額サポート利用時も、月月割は適用される。ただし、48回割賦に合わせて48ヶ月での割引となる。
・ソフトバンクオンラインショップ利用時も月月割は適用される。
・ホワイトプランやおてがるプランは、月月割適用対象外。
機種変更、新規契約などの機種購入時に、月月割を利用する、利用しないというように意識するような項目ではなく、あくまで自動的に適用される割引です。
あまり気にしすぎる必要はありませんが、どういうものなのかは理解しておかないと、実際の料金がどういう風になるのかがわからないと思いますので、ポイントだけは押さえておきましょう。