ソフトバンクでは、契約しているスマホ、ケータイ、タブレットを親機として、周囲のWi-Fi対応機器に通信環境を構築できるテザリングオプションが提供されています。
テザリングオプションは、"オプション"というだけあって、申し込み手続き必須のサービスです。
テザリングオプションは契約中の料金プランによって、オプション利用料金が異なります。また、テザリングを利用する際の注意点もあらかじめ意識しておくことで、便利に活用できます。
本記事で、ソフトバンクのテザリングオプションの詳細を確認していきましょう。
目次
テザリングとはそもそも何か?
テザリングとは、スマホやケータイを親機として受信した電波を付近のWi-Fi対応機器(パソコン・タブレット・ゲーム機など)に送信し、通信環境を構築できる機能です。
スマホの普及に伴い、テザリングという言葉は広く一般的に浸透してきました。
ソフトバンクのケータイでテザリングを利用する場合は、テザリングオプションというオプション契約の申し込みが必要となり、料金プランによっては別途契約費用が発生するのが特徴です。
テザリングオプションの利用料金について
ソフトバンクのテザリングオプションの月額利用料金は、現在契約している料金プランによって異なります。
料金プラン | 月額料金 |
データプランメリハリ データプランミニフィット データプラン50GB+ データプランミニ データプラン1GB(スマホ) データプラン1GB(ケータイ) データプラン100MB データ定額 50GBプラス/ミニモンスター データ定額 20GB/30GB/50GB データ定額スマホデビュー 家族データシェア 50GB/100GB 法人データシェアギガパック(50)/(100) |
500円 |
データ定額ミニ 1GB/2GB データ定額(おてがるプラン専用) データ定額 5GB データ定額S(4Gケータイ) |
無料 |
上記以外 | 500円(加入から2年間は無料) |
現在提供中の料金プラン「メリハリプラン(データプランメリハリ)」「ミニフィットプラン(データプランミニフィット)」「スマホデビュープラン(データプラン1GB(スマホ))」のテザリングオプション利用料金は500円です。
また、これらの料金プランでテザリングオプションを利用した場合、親機の契約中プランのデータ量を消費します。
特に、料金プランをミニフィットプランで契約している場合は、当月利用したデータ量に応じて段階性で料金が確定しますが、テザリング接続先の機器によってはバックグラウンド通信などでデータ使用量が圧迫されて料金が高額になりやすいため、要注意です。
なお、テザリングオプションを加入した場合、即日から利用可能となり月額料金は日割り計算されます。
使いたい時に申し込み、使い終わったら解約するというのを忘れずに意識しておきたいですね。
テザリングオプション対応機種
ソフトバンクのテザリングオプションを利用できる対応機種は以下の通りです。
テザリングオプション対応機種 | |
iPhone | 対応(SoftBank 4G LTE 及び SoftBank 4G 対応の iPhone) |
iPad | 対応(SoftBank 4G LTE 及び SoftBank 4G 対応の iPad) |
スマートフォン | 対応(4G/5Gスマートフォン) |
タブレット | 対応 |
ケータイ | かんたん携帯10、AQUOS ケータイ3、DIGNO® ケータイ2、AQUOS ケータイ2 |
現状では、ソフトバンクで取り扱っているほとんどの機種でテザリングオプションを利用することが可能です。
テザリングオプションの申し込み方法
ソフトバンクでテザリングオプションを申し込む手順については、My SoftBankを利用してネット手続きで申し込みする方法が一番てっとり早いです。
まずはMy SoftBankのモバイル(ソフトバンク)に携帯番号などでログインします。(このときWi-Fiを切った状態でログインしたほうがスムーズです)
ログイン後、契約・オプション管理内にあるオプション項目一覧を下までスクロールし、オプションサービスを探すという項目内に「サービス一覧をみる」というボタンをタップします。
次ページに表示される「お申し込み可能なサービス」の「テザリングオプション」を選択します。
タップすると、テザリングオプションの内容に関する情報が出てくるので、一読したあとに、「次へ」をタップします。
最後に、サービス申し込み内容の確認画面が表示されますので、内容を再確認し間違いがなければ「同意する」にチェックをつけて「申し込み」をタップします。
ちなみに、テザリングオプションは、ソフトバンクショップやチャットサポートでも申し込み可能です。しかし、My SoftBankで手続きを済ませれば数分で完結し、圧倒的に時間効率が良いのでおススメです。
テザリングの利用手順
テザリングオプションの申し込みが完了した後、スマホ側でテザリングの利用設定を行います。利用者が多いiPhoneを例にご紹介します。
まずは、iPhoneの設定アプリをタップし、インターネット共有をタップします。
次に表示される画面から「ほかの人を接続を許可」にチェックを入れ、"Wi-Fi"のパスワードを任意のものに設定します。
これでテザリングを送信する側の設定は完了です。
あとは、テザリングを受信する側のWi-Fi対応機でWi-Fiネットワーク設定へ進み、iPhoneに設定している固有の名前(初期:〇〇のiPhoneなど)が表示されたらタップします。
タップしたあと、Wi-Fiのパスワードを入力する画面で、先程登録した任意の"Wi-Fi"のパスワードを入力します。
これでテザリングの設定は全て完了します。あとは、利用するだけです!
テザリングオプションの解約方法
一方、テザリングを利用しなくなった場合は、月額費用がもったいないので解約を予定する場合もあるかと思います。ここからは、テザリングオプションの解約手順も確認します。
まずはMy SoftBankのモバイル(ソフトバンク)に携帯番号などでログインします。(このときWi-Fiを切った状態でログインしたほうがスムーズです)
オプションサービス手続き内にある「ご加入中のサービス」の一覧にあるテザリングオプションの「変更」をタップします。
次のページでサービス内容の説明が続きますが、下までスクロールすると、サービス変更のお申込みの欄で「テザリングオプションの解除」という記載されていますので、「次へ」をタップします。
最後に、サービス解除申し込みの最終確認画面が表示されます。
手続き内容を完了したことを知らせる連絡がSMSで送付したほうが良いかどうかについては自由に選択します。「同意する」をタップしたあと、「申し込み」をタップしたら完了です。
テザリングの利用価値
普段使っているスマホやiPhoneでテザリングを利用する場合、どのような利用価値があるのか考えてみます。
例えば、利用しているスマホやiPhoneの残りデータ量が少ない時、他回線からテザリングで通信環境を共有してもらうと非常に助かる場合があります。月末にデータ利用量が一定数に達してしまうと通信速度規制がかかってしまう「ギガ不足」に悩まされることがあります。
ギガ不足で困る場合は、ゲームアプリやネット検索やメッセージアプリが快適に利用できない場合などでしょうか。そんな時でも、周囲にギガが余っている回線があれば、その回線からテザリング親機として電波を発し、他端末で快適に通信が利用できます。
今でこそ、街中では無数のフリーWi-Fiが整っていますが、少し郊外に行くとWi-Fi環境は少なく、ネット利用できる環境は貴重なものです。周囲にネット環境が無い場所で、いざという時にテザリングが役に立つのです。
テザリングオプションは、普段は効果を発揮するケースが少ないかもしれませんが、不測の事態の備えとして、利用方法を理解しておくだけでも、緊急時にいつでもどこでもネット環境を利用できて安心です。
テザリング利用時の注意点
どこでもネット環境を構築できるテザリングは非常に便利でお得な特徴がありますが、利用時に意識しておくべき注意点があります。
テザリング利用時の注意点は以下の2点です。
- 電池消耗が激しい
- 接続先のWi-Fi対応機器によってはバックグラウンド通信でデータ量を圧迫する
テザリングを利用する際、電池消耗はとにかく激しいです。
ソフトバンクの基地局から電波をケータイ・スマホで受信し、それを他の機器へ送信することで利用できる仕組み上、2つの通信機能を常時維持しつづけるためのエネルギーが必要だからです。
普段使いで利用している時と比べて1.5倍~2倍ほど電池消耗が激しいように私は感じます。
テザリングを長時間利用する場合は、モバイルバッテリーなどを携行して電池消耗に対処しながら活用する方法が便利です。
また、テザリング接続先の対応機器の仕組みによってはバックグラウンド通信でデータ使用過多になってしまう恐れもあります。
例えば、スマホのテザリングをパソコンに接続した場合、パソコンの利用環境によってはソフトウェアの更新プログラムなどをバックグラウンドで自動ダウンロードされる場合があります。無制限Wi-Fi内であれば特に問題がないため、普段はあまり意識しない点ですが、データ量を一定量制限されるスマホでテザリングを利用する場合は注意が必要です。
テザリングを一定期間、頻繁に利用する場合は、無制限のWi-Fiルーターなどを別途契約したほうが、データ量消費を気にするストレスもなく、快適に使えるので便利です。