ソフトバンクのトクするサポートは、高価格帯のスマホを割安で購入することが出来るプログラムです。
具体的には、対象機種を分割48回割賦で購入し、その間に390円(不課税)のプログラム利用料を払い続けて、25か月目以降に新端末の機種変更時に旧機種を査定に出すことで、旧機種の残り割賦金(最大24か月分)の支払いを免除される仕組みです。
一文で表現しても理解が難しいですね。要は、購入した機種本体を2年後に返却すれば残りの割賦が免除されて事実上半分の価格で買える、ということです。
上手に活用すれば、オトクに機種購入できる可能性がぐんと広がります。
※2020年3月中旬から「トクするサポート+(プラス)」が開始予定です。
→「ソフトバンクのトクするサポート+をわかりやすく理解する」
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目次
トクするサポートの概要
トクするサポートのメリット
購入した機種の残り割賦金が、次の機種購入時に最大24ヶ月分免除されます。つまり、最大で半額で購入した形になる、ということです!
トクするサポート加入条件
トクするサポートに加入するための条件は以下の通りです。
- 対象機種を48回割賦で購入すること
- トクするサポートを購入時点で申し込むこと
ソフトバンクの回線契約の有無を問わず加入できます。
トクするサポート・プログラム利用料
390円/月(不課税)×24回
特典適用する場合はプログラム利用料の全額支払いが条件です(総額9,360円)。
トクするサポート・プログラム対象機種
対象機種は以下の通りです。※青字は最新スマホ
iPhone | iPhone 11 Pro/iPhone 11 Pro Max/iPhone 11/iPhone Xs/iPhone Xs Max/iPhone XR/iPhone X/iPhone 8/iPhone 8 Plus/iPhone 7/iPhone 6s(32GB)/iPhone 6(32GB)/iPhone SE |
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Google Pixel | Google Pixel 4/Google Pixel 4 XL/Google Pixel 3a/Google Pixel 3a XL/Google Pixel 3/Google Pixel 3 XL |
Androidスマホ | Xperia 5/Xperia 1/AQUOS R3/arrows U/LG K50/AQUOS R2 compact/HUAWEI Mate 20 Pro/Android One S5/Xperia XZ3/AQUOS zero/シンプルスマホ4/DIGNO® J/HUAWEI nova lite2/Xperia XZ2/AQUOS R2/HUAWEI Mate 10 Pro/Android One S3/Xperia XZ1/AQUOS R compact/Xperia XZs/DIGNO® G/HTC U11/AQUOS Xx3 mini/DIGNO® F/シンプルスマホ3 |
iPad | iPad(第7世代)/iPad mini/iPad Air/12.9インチiPad Pro(第3世代)/11インチiPad Pro/12.9インチiPad Pro/10.5インチiPad Pro/iPad(第6世代)/iPad mini4 |
タブレット | Lenovo TAB5/Lenovo TAB4/MediaPad M3 Lite s/Lenovo TAB3 |
ケータイ | AQUOSケータイ3/かんたん携帯10/DIGNO® ケータイ2/AQUOSケータイ2/DIGNO® ケータイ/かんたん携帯9 |
法人向けスマホ | AQUOS sense basic |
現在ソフトバンクで発売中のiPhone・スマホ・タブレット・ケータイのほとんどの機種が対応です。もちろん、最新スマホもプログラム対象機種です。
しかし、特典を利用するうえで相殺される分割金によっては加入しない方がメリットが大きい場合もあります。例えば元々の機種代金がかなり安めの機種の場合などですね。
購入時の価格・24回の相殺見込み金額は購入時に冷静に確認しましょう。
特典利用条件
トクするサポートの割引特典を利用するためには、トクするサポートに加入した月を1ヵ月目として、25ヵ月目以降に以下のすべての条件を満たす必要があります。
- ソフトバンクにて対象機種を一括払いまたは複数回払いで購入すること
- 購入時点で、旧機種の電話番号(ソフトバンクユーザー)または機種契約番号(ソフトバンクユーザー以外のユーザー)をソフトバンクに申告し、トクするサポートを申し込むこと。
- 新しい機種の購入月の翌月末までに、ソフトバンクへ旧機種を回収に出し、査定完了すること
- 回収する旧機種がソフトバンクの査定基準を満たしていること、かつIMEI(端末製造番号)が確認できること
- 新機種購入の時点でトクするサポートを解約・解除・終了していないこと
- プログラム利用料その他お客さまが当社に負担する債務の支払いを怠っていないこと
- 24ヵ月分のプログラム利用料の全額を払うこと
査定基準
トクするサポートを利用して旧機種をソフトバンクが査定する判断基準は以下の通りです。
- 電源が入るか(スリープボタンが正常に機能しない場合はNG)
- ガラス・筐体が破損していないか(ガラス部分や筐体にヒビ割れがある場合、カメラまたはボタン部分に破損/欠落がある場合はNG)
- 筐体が変形していないか
- 正常に初期化できるか(各種ロックが解除できない場合はNG)
- 液晶表示に異常はないか/タッチパネルが正常に動作するか(液晶の液漏れ/焼き付けがある場合/タッチパネル操作が出来ない場合/縦線、横線がある場合/画面が暗く文字が読めない場合はNG)
- メーカー保証対象外のことをしていないか(改造などを行っている場合はNG)
これらの判断基準は別途提供されている「下取りプログラム」と同等の査定基準です。
万が一、旧機種回収時に査定基準を満たしていない場合は追い銭を払う必要があるので注意です。
もし、回収する旧機種が査定基準を満たしておらずトクするサポートの特典を利用したい場合は、回収に加えて20,000円(不課税)の負担金を一括で支払わなければなりません。(あんしん保証パックwith AppleCare Services、あんしん保証パックプラスまたはあんしん保証パックに加入している場合は、2,000円(不課税)の負担金。)
また、割賦残債務が完済済みの場合、または回収する旧機種が査定基準を満たしていないときにに割賦残債務が20,000円以下(あんしん保証パック with AppleCare Services、あんしん保証パックプラス、またはあんしん保証パックに加入している場合は2,000円以下)の場合は、トクするサポートの特典を利用できません。
トクするサポート特徴まとめ
特徴1:トクするサポートは、48回払いで毎月の料金が安くなる!
特徴2:25ヶ月目以降で買い替えると、残りの割賦金支払いが不要になるので、実質負担金が最大で半額になる!
特徴3:トクするサポート利用時には、プログラム利用料が390円/月(不課税)×24回かかる。
特徴4:ソフトバンクへ旧機種を回収に出し、査定をしてもらい、問題なく完了しないといけない。
1年買い替えオプションという選択肢
トクするサポートに関する、さらに細かい内容を続けて解説していきます。
トクするサポートは、に加入してプログラム利用料を毎月390円づつ払い続けている途中でも13か月目から24か月目以内の間に特典を前倒しして受けることができる「1年買い替えオプション」という選択肢もあります。
例えば、iPhone 11 Proを購入してトクするサポートに加入した場合でも1年後に新作iPhoneが発売されて買い替えたい場合でも前倒しして最大24回分の割賦金免除を受けることが可能です。
ただし、1年買い替えオプションを利用する場合は、本来支払うべき1ヵ月目から24か月目のプログラム利用料390円×24か月分と、24か月目までに発生する分割残債を支払う必要があります。また、上記の特典条件を全て満たすことも必須条件です。
とは言うものの、気になるスマホが新たに登場した場合も、トクするサポートの適用日を繰り上げて利用できる点はありがたいです。
「半額サポート+」と「トクするサポート」の違い
2019年9月13日に「半額サポート+」が提供開始され、その後2019年10月10日に「トクするサポート」へサービス名称が変更されました。
名称は変わったものの、サービスの仕組みは変わっておりません。
「半額」という言葉が強調されてしまいユーザーに誤解を与えかねないという指摘を受けて、途中から名称が変わりました。掛け金390円や48回割賦などの仕組みそのものに変更はありません。
ただし、ソフトバンクは2019年11月5日に行われた決算発表会の場で「現在も総務省や有識者と話し合っている。問題があれば調整していく。」という発言をしており、トクするサポートの内容や名称が今後さらに変更される可能性は少なくありません。
「下取りプログラム」と「トクするサポート」は併用できるのか
そもそも下取りプログラムとは、旧機種をソフトバンクへ査定に出し、回収時点の市場価格に応じた金額を最大24回にわけて毎月の基本料金値引きに充当する割引です。
しかし、下取りプログラムとトクするサポートは併用できません。
ただし、併用ができないとしても値引き額が大きい特典をどちらか選択して適用することは可能です。数年後に次の端末へ買い替える際にの市場価格や免除額を計算してオトク選択をすることができます。
トクするサポートも下取りプログラムも新しい端末へ買い替えてソフトバンクを継続利用することが前提なので本質的には変わりありません。
とは言っても、下取りプログラムの査定額は、毎月変動し回収時期によって異なるため予測しづらいものです。人気が高いiPhoneなら数年後でも下取り価格が高い特徴があるものの、今の最新iPhoneが数年後、果たしていくらの査定額になるかは、誰しも予想がつきません。
結局、数年後にトクするサポートを適用するか、下取りプログラムのベストな選択は、その時点の査定金額次第によるということです。
トクするサポート加入後、次回の機種変更時に利用しない場合はどうなるか
毎月のプログラム利用料(390円)の支払いを一定期間続けた後に、旧機種を回収に出すことなく、新機種を購入した場合、掛け金相当分の還元を受けることができます。
条件はありますが、掛け金相当分の還元方法は契約名義によって異なり、個人の場合はPayPayボーナス、法人の場合はTポイントとして相当額が還元されます。
ただし、以下の条件を満たす必要があります。
- 1か月目から12か月目までのプログラム利用料を全額支払うこと
- 旧機種は回収に出さない事
- トクするサポート加入月を1か月目とし、13か月目から48か月目の間にソフトバンクで次の端末へ機種変更すること
- 旧機種購入時にソフトバンクが指定する方法に基づき、PayPayなどの付与方法を申し出ること
- 次の端末購入時点でトクするサポートを解約・解除・終了していないこと
- プログラム利用料やそのほかソフトバンクに支払うべき債務が滞っていない事
トクするサポートを利用しない場合、特に意識しておくべき点は「購入後13か月目から48か月目の間に次の端末へ買い替えること」です。上記の条件を満たさない場合は、プログラム利用料の還元を受けられない分、損をしてしまう訳です。
新機種を購入した時点で、将来いつ機種変更するかなんて考えることはまずありませんよね。しかし、トクするサポートに加入したら、次の機種を最低でも13か月目から48か月目の間にソフトバンクで買い替えないと、プログラム利用料の掛け金分も回収できません。
つまり、トクするサポートに加入することを決めた時点で、次回もソフトバンクで機種変更することを前提として考えておかないと、損をする仕組みなのです。
トクするサポートは本当にお得?
結局のところ、トクするサポートでトクをするかどうかは「ユーザー次第」というのが答えです。ただし、トクをする可能性が高いユーザー層がのも確かです。トクするサポートでオトクになる可能性が高いユーザー層は以下の通りです。
- 現在ソフトバンクを利用中で、特典利用後もソフトバンクを継続利用する予定のユーザー
- 現在ソフトバンク回線を利用していないが、特典利用後にソフトバンク回線を利用する予定のユーザー
- 端末購入時に、旧機種の利用用途が特にないユーザー
- 1年ないしは2年おきの短期期間で機種変更する可能性があるユーザー
- 対象機種利用中に故障するリスクが少ない、あるいは保証サービスに加入する予定のユーザー
以上のようなケースに数多く当てはまればトクするサポートの特典の恩恵をたくさん受けることができそうです。
いずれにせよ、良い機種はオトクに購入したいものです。