ソフトバンクの「トクするサポート+(プラス)」は、スマホ端末の負担額が最大半額免除されるお得なプログラムとして2020年3月27日よりはじまりました。
これまでソフトバンクで提供されてきた同等のプログラムの歴史をたどると、2017年9月に「半額サポート」が提供開始され、2019年9月に「トクするサポート」へサービス変更された後、今回新たに「トクするサポート+」へ変更されることとなりました。
サービス名称が変わるたびに、プログラム料が390円必要に変更されたり、あるいはソフトバンク回線を持っていないユーザーでも特典加入が可能になったりと、コロコロ仕様が変わるため、どんどんわかりづらさが増しているように感じていました。
今回のトクするサポート+は、従来のトクするサポートと比べて、プログラム料が不要になり、なおかつ特典の選択肢が増えるというバージョンアップが施され、これまでよりも圧倒的にお得でわかりやすい内容に変更されました。
本記事では「トクするサポート+」の内容についてわかりやすく解説していきます!
目次
トクするサポート+(プラス)の特徴
「トクするサポート+」は、ソフトバンクで対象機種を分割48回払いで購入するだけで、無料で加入できるプログラムです。
無料で、というところが一つの大きな特徴で、今までのトクするサポートではかかっていた毎月の「プログラム料」が、トクするサポート+では、一切無料です。
トクするサポート+の特典としては、購入から25か月目以降に、新しい機種を購入の上、分割金の残債が免除される特典と、機種購入は伴わず、残債は支払うものの、PayPayボーナスが還元される特典のどちらかを選ぶことが出来ます。
残債免除特典を選択する場合は、次回新たにソフトバンクが指定する機種を購入した上で、それまで使っていた旧端末をソフトバンクが回収、査定を終えると、残債(最大24回分)の支払いが不要となります。
つまり、残債免除特典は、ソフトバンクで端末を買い続けるのであれば、最大半額で機種を購入できるメリットがあります。ここまでは、毎月のプログラム料がかからなくなった、という点以外は、今までのトクするサポートと同じですね。
そして、トクするサポート+では2年未満に機種を買い換えたいユーザーのために「1年買い替えオプション」というものも提供しています。
これは旧機種を分割48回払いで購入して以降13ヶ月以上〜2年未満時に次の機種へ買い替える場合に適用され、旧機種の分割48回のうち後半24回分の支払を免除される、というものです。
この場合、分割24回目までの残債は支払わなければなりませんが、いずれにせよ旧機種の支払いは実質半額で済むため大変お得です。
一方、PayPayボーナスによる還特典を選択する場合は、次回新たに指定機種の購入は不要です。
旧機種購入から13ヶ月目以降に回収に出すことで、分割金の残債は免除されませんが、ソフトバンクが定める額面をPayPay ボーナスとして受け取ることができます。
この特典が、総務省の指摘などを受けて、今回新しく追加された項目だと考えられます。
トクするサポートとトクするサポート+(プラス)の違い
従来の「トクするサポート」と今回の「トクするサポート+」を比較した時に、「トクするサポート+(プラス)」が優れている点が2点あります。
- プログラム利用料を支払うことなく加入できる
- 機種変更時の残債免除以外に、機種購入を伴わない場合のPayPayボーナス還元特典が追加された
以上2点です。
従来のトクするサポートでは、プログラム料として毎月390円の掛け金を24か月(合計9,360円)支払い続ける必要がありました。
また、特典内容は分割48回分のうち、最大24か月分の分割金の支払いを免除されるサービスのみ提供しており、特典適用のためには次回もソフトバンクの端末を購入することが条件でした。
一方、今回リニューアルした「トクするサポート+」は、プログラム料390円の支払いは一切必要なく加入できる上、これまで同様の最大24か月分の分割金の支払いを免除される特典に加え、「機種変更せずにPayPayボーナス還元特典を受ける」という選択肢が新たに追加されました。
つまり、リニューアルした「トクするサポート+」は、プログラム加入料の総額9,360円を支払うこと無く、「分割金最大半額免除」か「PayPayボーナス還元を受けるか」という選択肢が広がり、従来の「トクするサポート」よりもユーザーのメリットが圧倒的に大きく、わかりやすいプログラムへ進化しました。
トクするサポート+の対象機種
「トクするサポート+」は2020年3月27日より提供開始ましたが、トクするサポート+に加入できるのは同日、提供開始日以降に発売された機種が対象となります。
言い換えるなら、2020年3月26日以前に発売された機種は従来の「トクするサポート」対象ということです。
あくまで、購入日ではなく「そのモデルの発売日」が基準となりますので、注意したいところです。
トクするサポート+の旧機種回収時の査定条件
従来の「半額サポート」や「トクするサポート」では、旧機種回収時の査定条件として「端末が故障していない事」「端末が正常に動作すること」などをクリアしてはじめて特典適用される仕組みでした。
今回のトクするサポート+でも、同じく回収時の査定基準が設けられています。
以下のような場合だと、回収不可または別途料金がかかる場合があります。
- 電源が入らない(スリープボタンが正常に動作しない)
- 初期化されていない(各種ロックが解除されていない)
- メーカー保証が対象外(改造など)
- 筐体が変形している
- 液晶表示が異常/タッチパネルが動作不良
- ガラス・筐体が破損している
これらの症状がある場合、状態によっては回収不可、回収できても最大22,000円(不課税)の追加支払いが必要となります。
また、これ以外でも、回収した機種の製造番号(IMEI)をソフトバンクが確認できない場合、もしくは回収した機種の割賦債務が完済済みの場合は回収不可となりますので、念のために覚えておくと良いです。
残債免除プログラムの変遷
2017年9月22日、ソフトバンクから「半額サポート」という残債免除プログラムが提供開始されました。
半額サポートは、対象端末を48回分割で購入し、さらに25ヵ月目で回収を条件に機種変更すると、旧機種の機種代金が最大半額分支払い不要になる割引プログラムでした。
半額サポートが誕生してから2年が経過したころ、いったんは「半額サポート+」というサービスへ変更するという話題が持ち上がりました。
この半額サポート+では、新たにプログラム料として毎月390円×24か月の支払いを条件に追加しました。
しかし、ここで消費者庁が、半額サポート+はプログラム利用料がかかることや、端末返却をともなうことなどから、「実際のユーザー負担は「半額」とは考えられず、消費者が想定していない不利益をこうむる恐れがある」と注意を呼び掛けたことを受け、2019年9月13日に「半額サポート」から「半額サポート+」改め「トクするサポート」へサービス名称とプログラム内容が変更されました。
それでも、総務省で有識者を集めた会議では、「トクするサポート」は機種変更必須となっていることを問題視する声もあり、今回「トクするサポート+」では、残債は免除されないものの機種変更が必須ではなくなる選択肢が用意され、総務省の指摘に応えました。
これらの背景から、「トクするサポート+」が登場することになったというわけです。
ソフトバンクの残債免除プログラムは、このようにここ数年で何度もサービス名や内容が変わり、ユーザーにとっては非常にわかりづらく、混乱しやすいところです。
ころころ変わる残債免除プログラムですが、機種購入した時点で加入したプログラムが適用され、後から登場したプログラムに自動移行されるわけではない、という点には注意しておきましょう。
トクするサポート+(プラス)の内容まとめ
それでは、トクするサポート+(プラス)のサービス内容や条件について、まとめてみます。
詳細 | |
特典内容 | ①分割48回払いのうち、最大24回分の残債支払いが免除される特典、②残債は支払うもののPayPayボーナスが還元される特典、①・②いずれかを選択できる ※①は残債免除だが、1年買い替えオプションと②は残債支払い義務が残る |
特典適用条件 | 購入から25か月目以降に旧機種をソフトバンクへ回収に出す事(1年買い替えオプション、またはPayPayボーナス還元の場合は13ヶ月目以降で良い) ※回収端末が査定基準を満たさない場合、特典適用不可 |
加入条件 | ソフトバンク指定の対象機種を分割48回払いで購入すること |
プログラム加入料 | 無料 |
対象機種 | 2020年3月27日以降に発売されたソフトバンク指定の機種 |
提供開始日 | 2020年3月27日から |
今回のトクするサポート+(プラス)は、従来のトクするサポートより圧倒的にお得なプログラムです。
2020年3月27日よりソフトバンクの5Gサービスがスタートしましたが、5Gスマホの価格は決して安くありません。
ですが、同日提供開始のトクするサポート+(プラス)を活用することで、新機種を最大半額で購入できるというメリットは非常に大きいです。