ワイモバイルの光セット割は非常にお得なセット割引ですが、そのシステムから少しわかりにくい部分が存在します。
そのため、WEBサイトなどでも間違って伝えてしまっているケースもあるなど、正しく内容を理解しないとワイモバイルやソフトバンク光の利用判断に大きく影響する可能性があります。
ワイモバイルの光セット割とはどういう内容なのでしょうか。
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ワイモバイルの光セット割の詳細内容
ワイモバイルの光セット割は、ワイモバイルの契約とソフトバンク光をセットで利用することで割引がかかります。
それぞれ契約が完了した状態で光セット割の申し込みをすれば、そのまま適用されます。
割引金額は、それぞれ現在利用しているワイモバイルの料金プランによって異なりますが、最大毎月1000円割引されます。
もともと格安のワイモバイルの料金からさらに割引になるため、これは非常にお得です。
対象プラン | 割引額 |
スマホプランS | 500円 |
スマホプランM | 700円 |
スマホプランL | 1000円 |
データプランL | 500円 |
これがそれぞれ一台あたりの割引額となるため、家族で4台ワイモバイルの契約を利用していたら、ソフトバンク光のセット利用によって、その分割引がすべての回線に対して適用されます。
例えば、4台すべてがスマホプランMを利用している場合、それぞれ700円ずつ割引が適用されるため、合計で2800円の割引となります。これは非常に大きいと言えます。
例えばドコモの回線から同じ金額が割引されるのと、元々料金が安いワイモバイルからこれだけ割引されるのでは、感じ方もまったく異なると思います。
光セット割はずっと割引? 期間限定?
ワイモバイルの光セット割の割引期間は、期間限定なのでしょうか、それともずっと割引されるのでしょうか。
そもそも何故こういう疑問が出てくるのかというと、公式サイトをみると「ネットとセットでずーっとお得」とある一方で、「光セット割特典」として別に記載があり、そこには「光セット割お申し込みの即月からすぐに割引が適用になります(最大5ヵ月間)」と書かれているのです。
混乱の元は、ここです。
5ヵ月? ずーっとじゃないの? どっち? というわけです。
今回の記事はとにかくこの部分の疑問を解消するために書いているので、まずここをしっかり理解しておきたいと思います。
この疑問に対する正式な答えとしては、ワイモバイルの光セット割は、「ずーっとお得」とあるのが正しく、何ヵ月でもワイモバイルとソフトバンク光を利用している限りにおいて、割引は続きます。
では、「最大5ヵ月」とはどういうことなのでしょうか。
その答えは、「光セット割」と「光セット割申し込み特典」の違いにあります。
光セット割は毎月の利用料金からずっと割引が適用されるのですが、光セット割申し込み特典については、申し込みの翌月から、つまり開通する前の段階から割引が開始されるわけです。
これにより、申し込み後、もし工事日の都合などで開通までの期間が遅れてしまったとしても、光セット割申し込み特典によって割引されるわけです。
そしてその特典の5ヵ月が終了したあとは、しっかりソフトバンク光が開通しておりワイモバイルも継続利用している状態であれば、引き続き「ずっと割引」される、という仕組みなのです。
つまりワイモバイルの光セット割は、二段階での割引なのですね。
仮にこの仕組みを導入しなかった場合、申し込み後開通までの間の割引が適用しなくってしまうため、こういう少しわかりにくい仕組みにされているものと思われます。
とはいえ、ユーザー目線で考えれば、少なくとも申し込み後翌月にすぐに割引が適用開始するのですから、これはうれしい内容と言えます。
一部WEBサイト等で間違って案内されているところもありますが、5ヶ月で光セット割がなくなってしまうというわけではありませんので注意しましょう。
この件については念のためにワイモバイルのサポートセンターにもしっかり確認してあります。
ワイモバイルの光セット割・申し込み方法
ワイモバイルの光セット割を申し込みする場合、まずはワイモバイルとソフトバンク光の申し込みをそれぞれ完了させておく必要があります。
そのうえで、ワイモバイルショップで申込するか、またはMy Y!mobileで申し込みをするかのどちらかとなります。
その際、必要となるのが、「SoftBank 光」のお申込み番号(14桁)です。これは忘れずにチェックしておきましょう。
基本的にはMy Y!mobileから申し込みした方が早いですが、ワイモバイルとソフトバンク光の契約名義が異なる場合は別に書類の提出が必要となるため、My Y!mobileでは受付ができず、ワイモバイルショップでの手続きとなります。
必要となる書類としては、
・光セット割申込者の本人様確認書類(運転免許証、健康保険証、パスポートなどで、本人を確認できるもの)
・家族確認書類
・同意書
例えば、ワイモバイルは家族四人(父親、母親、子供、子供)別々名義で利用しており、ソフトバンク光の名義が父親担っている場合、母親と二人の子供の光セット割を適用させるためには、上記書類が必要となります。
そのため、手続きを簡単にしたいと考えるのであれば、すべての名義を父親名義にしておくと手続き上は簡単になります。
コラボ光は後戻りができない
ソフトバンク光は、ドコモ光やOCN光などと同様に、NTTのフレッツ光回線の卸売りを受けてユーザーに対してサービス提供をしている「コラボ光」事業者となります。
当初、NTTがドコモとの協業をしたいがために光の卸売りが開始されたような流れでしたが、光の卸売りが全事業者を対象として開始されたからにはソフトバンクもこの流れに乗らざるを得ず、そのままスタートしたのがソフトバンク光でした。
NTTフレッツ光からの転用により利用ができるため、基本的には工事等も発生せず非常に簡単で便利であり、なおかつワイモバイルユーザーにとっては光セット割対象ともなるので、お得になるばかりの内容です。
唯一注意点を挙げるとするならば、コラボ光への転用は、常に一方通行であり、後戻りができません。
つまり、フレッツ光から一度ソフトバンク光にしてしまうと、その後、ドコモ光への変更はできなくなります。フレッツ光からドコモ光へ転用した場合も同じで、ドコモ光からソフトバンク光への転用は不可となります。
どうしても変更をしたい場合には、一度解約をした上で、改めて新規契約という形で申し込みをする必要がでてきてしまいます。
ケータイ・スマホのMNPのように、いつでも何度でも行ったり来たりができる内容とは異なりますので、コラボ光への転用を実施する際にはしっかり考えた上で動く必要があるというわけです。
とはいえ、ワイモバイルユーザーにとってのソフトバンク光は、お得しかないですし、全体的な料金体系も元々格安のワイモバイルなのですから、コスト的に不満を感じるということはほとんど考えられないかと思いますので、しっかり検討してみたのなら、思い切りよくソフトバンク光に変更し、光セット割を享受するといいのではないでしょうか。