実はあまり知られていない、ワイモバイルのシェアプラン。
実際にシェアプランを利用している人も、シェアプランのことを認識せずにワイモバイルショップで勧められるままに利用しているというケースも非常に多いようです。
しかしこのシェアプラン、うまく活用すると実は非常にお得なのです。
詳細内容を確認してみようと思います。
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シェアプランの料金
ワイモバイルのシェアプランは、まず一台目として「スマホプランS/M/L」または「データプランS/L」に加入しているワイモバイル回線を持っていることが大前提です。
その上で、その一台目のデータ通信容量を、二台目となるタブレットなど別の端末で分け合って利用することが出来る子回線専用のプランが、シェアプランです。
親回線とは別に、子回線として最大3枚のSIMカードを追加して利用することができます。
そして追加したSIMカードは、ワイモバイルで販売している端末以外にも、SIMフリーのタブレットなどでも利用できます。
シェアプランの月額料金は以下の通りです。
親回線のプラン | スマホプランS/データプランS | スマホプランM | スマホプランL/データプランL |
月額料金 | 980円 | 490円 | 0円 |
ワイモバイルのシェアプランの料金は一律でなく、親回線の料金プランによって変動します。
シェアプランの基本料金は、スマホプランS/データプランSを利用した場合の月額980円ですが、親回線がスマホプランMを利用している場合とスマホプランL/データプランLを利用している場合には、それぞれシェアプランセット割が適用され、スマホプランMの場合には月額490円となり、スマホプランL/データプランLの場合にはなんと、子回線の月額料金が0円・無料となります。
仮に、子回線を3台利用するのであれば、スマホプランSを利用した場合とスマホプランLの場合では、980円×3台分で2940円の差額が発生するため、元々の両プランの差額3000円とほとんど変わらなくなってしまいます。つまり、この場合、スマホプランLでシェアプランを3回線利用した方がデータ容量を見ても総合的にお得、ということになるわけです。
利用することができる通信容量は、元々の親回線のプランの容量を分け合う形になるため、もしスマホプランSで2年のキャンペーン適用中であれば2GBをそれぞれの回線で分け合い、3年目以降は1GBを分け合う形となります。
選んだプランの容量が小さく、子回線が多いほど、一台あたりの利用できる容量はかなり制限されてしまうので、利用状況に合わせながら、スマホプランSからMに上げたり、それでも足りなければLまで上げるなど、その都度対策を考える必要があります。
シェアプランの親回線と子回線
ワイモバイルのシェアプランの特徴として、親回線にはスマホプランだけでなく、データプランも選択することができます。
つまり、音声通話機能を持たないデータプランのタブレットであっても、親回線としての役割を果たします。
一方、親回線に対して子回線の場合、シェアプランはデータ通信専用のプランとなっており、音声サービスの利用はできなくなっています。
利用する端末は、スマートフォン、タブレットどちらでもいいのですが、あくまでインターネットのみ、電話はできないというわけです。どうしても子回線で音声通話を利用したい場合には、LINEなどのアプリを利用しての通話をするしかありません。
つまり、自分で音声通話を利用できるスマホプランを利用していて、サブとしてシェアプランの子回線を持つと非常に便利である反面、家族分のSIMをシェアプラン子回線として利用しようとすると、音声通話ができないためどうしても不便になってしまうケースが出てくるものと思われます。
また、シェアプランからその他料金プランへの変更はできませんので、要注意です。シェアプランの子回線では音声通話ができないので、独立させて通常のスマホプランで利用したいと思った場合には、一度解約して改めて契約しなおすしかありません。
あくまでシェアプランは、通話を一切利用しない場合の容量分け合いプラン、ということで覚えておきましょう。
シェアプラン利用時のキャンペーン
シェアプランの契約申し込みをした場合、加入当月の基本使用料980円は、キャンペーンにより無料となります。
また、親回線と同時加入の場合には子回線の契約事務手数料3000円はかかりませんが、親回線と同時加入でない場合の契約事務手数料も、無料とするキャンペーンも同時に実施されています。
つまり現在、シェアプランを利用する場合には、契約事務手数料はいずれにしても無料で利用可能ということです。
これらキャンペーンには期間は切られtいませんので、ワイモバイルが終了発表するまでは適用される形となります。
シェアプランによる親回線とのデータ通信容量の分け合いは、加入翌月からとなり、加入月については子回線ごとに3GBまでの高速データ通信が用意され、利用できる形となります。
つまり加入当月は、比較的データ容量に余裕があるということですね。
家族割引サービスとシェアプランの使い分け
ワイモバイルには、シェアプランとはまた別に、家族割引サービスが存在します。
ワイモバイルの家族割引サービスは、2回線目以降の基本料金が毎月500円割引されるというもので、この割引を適用すると最低料金は1480円となります。
シェアプランと家族割引サービスの大きな違いとしては、シェアプランではデータ通信専用プランしか利用できないため、通常メインで利用する電話番号を利用することができません。
そのため、家族分の回線を音声通話付きで利用したいという場合には家族割引サービスの利用となり、音声通話にこだわらず、二台目、三台目がほしいという場合にはシェアプランの利用という形の使い分けになります。
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シェアプランを巡る他社競合
ワイモバイルのシェアプランと似たプランを探すと、ドコモの二台目プラスが思いつきますが、子回線を二台目、三台目と増やしていけるという点では、ドコモのシェアパックやソフトバンクの家族データシェアが近いといえるかもしれません。
とはいえ、いずれのプランでも二台目の基本料金はかかってくることがほとんどで、ワイモバイルのように980円から0円で利用できるという仕組みはありません。
格安SIMを見渡すと、近いサービスも見つけることができるため、むしろシェアプランは、MVNO的なプランと言っていいのかもしれません。
ちなみに、料金体系がほぼ同じUQモバイルでは、シェアプラン同等サービスは提供されていません。
この点、UQモバイルに対するワイモバイルのアドバンテージ(有利)といえるのではないでしょうか。